花咲くアトラス山脈越え(モロッコ)
モロッコと言えばフェズの迷宮やかつての城塞カスバ、イスラムと西欧文化の融合した独自の街並みなど見所はたくさんあります。しかしこの時期なら何より自然の美しさが一番の魅力でしょう。ちょうど冬が終わり春の始まりに訪れた私たちは、ちらほらと咲き始めた白や黄色の野花や、カスバ街道沿いに咲き誇アーモンドの花に歓声をあげていました。気候も、日本よりずっと暖かくぽかぽか陽気を満喫することが出来ました。
モロッコを南北に分けるアトラス山脈は3,000m、4,000m級の高峰が連なる大山脈で、最高峰トゥブカル山は北アフリカ一の4167mの高さをほこります。アトラスと呼ばれるのはアンティ(低い)アトラス、3000m以上山脈が並ぶのオート(高い)アトラス、2,000mくらいのモワイヤン(中くらい)アトラスの3つに分かれます。私たちのバスはモワイヤンアトラス、2,000mの峠をゆっくりと越えます。まだ道沿いに僅かに残る雪と遠くにそびえるオートアトラスを仰ぎながら進み、途中アトラス杉の並木で森林浴。さらに進むとアーモンドバレーと呼ばれる地域に入ります。ちょうどアーモンドの花まっさかりの時期に訪れたため、バスを降りると辺り一面に甘い匂いが漂い白とピンクの花が満開に咲いています。桜に似ているアーモンドの花ですが、これだけ芳しい匂いがするとは知りませんでした。旅の終わりにはまだ蕾の花が夕日に照らされ、のどかな山岳風景とあいまってまさに風光明媚という言葉が似合う光景も目にすることが出来ました。
自然も街並みも美しいモロッコはいつ訪れても素敵な思い出を与えてくれます。これからは野花とバラの咲く季節。ぜひぜひ一度訪れて見て下さい。
(添乗員:吉筋)
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