2008年3月12日 (水)

素朴な貴州省 ~歓迎式と蘆笙祭~(中国)

Roshosai  先日、「【舟渓・蘆笙祭】貴州省の少数民族を極める11日間」のツアーより帰国致しました。
今回訪れた貴州省は中国の南部に位置し、同じく少数民族で知られる雲南省の東隣に位置します。
さて、タイトルにもありますように、このツアーは貴州省の少数民族を極めて頂くツアーです。ではいったいどのように極めるのでしょうか ?
このツアー、実に10の村で歓迎式をご覧頂きます。内訳は、プイ族が1ヶ所、トン族が1ヶ所、水族が2ヶ所、そしてミャオ族が6ヶ所です。歓迎式の概要は、どこも形式は似通っています。はじめに村の入口で男性が蘆笙を吹いて私たちを出迎えてくれて、女性達が私たちにお酒を勧めてきます(以前はお酒を飲まないと村に入れませんでしたが、現在は飲めない方は無理して飲む必要はありません)。その後、村の広場へ移動し、歌や踊り、蘆笙の演奏などを披露してくれます。

Chokaku_myao_2 そしてさらに、それぞれの村ごとに特色があります。たとえば、六枝郊外に住む長角ミャオ族は大きな髷が特徴ですが、実際に髷を結うところも見せてくれます。また、芭沙村のミャオ族は、現在も男性が辮髪のような髪型をしていますが、剃髪の様子もご覧頂けます(そこで用いられるのはなんと草刈り鎌!)。他にもミニスカートをはいた空申村の短裙ミャオ族や、歌の上手な肇江のトン族など見所は沢山あります。
さらにこのツアーでは、毎年2月下旬に舟渓鎮にて開催される「蘆笙祭」を見学致しました。このお祭りは、農閑期の終わり(つまり田植えの前)に豊作を祈願するために行われるものです。場所は橋の下の河原。グループ(集落ごと)に分かれて、男性の蘆笙に合わせて女性が踊るというものですが、それぞれのグループに特色があります。たとえば人数も5~6人の小規模なグループから、20人くらいの大規模のグループまでさまざま。衣装も銀飾りで着飾っているところもあればシンプルなところもあり、踊りも簡単なものから青森のねぶた祭りの如く派手に飛び跳ねているグループもあり、いずれにしても「自分のグループが一番だ!」というプライドをひしひしと感じました。
今年は北京オリンピックもあることで、中国全土のインフラ整備のスピードも上がっていますが、そんな中、貴州省はまだまだ素朴な雰囲気を残しています。このツアーは少数民族にご興味のある方はもちろんのこと、昔の日本の素朴だった時代を思い出したい方にお勧めです。

(斉藤信)

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