ヒツジ達も衣替え?晩夏のニュージランド
住民の数よりもひつじの数の方が多いと言われるニュージーランド、そのかわり、ひつじ達の群れをよく見かけます。今は、毛刈りシーズン真っ只中なので、もこもこの暖かそうな羊毛に包まれたひつじもいれば、すっかり丸裸のひつじもいます。毛を刈られた直後のひつじ達は、一見するとヤギと見間違うほどスリムになってしまっていますが、これからまた毛が伸びていき、本格的な冬がやってくる頃にはまたもこもこに戻っているのだそうです。
ひつじは、200年ばかり前にヨーロッパの人たちがニュージーランドに持ち込んだ外来種ですが、ひつじがのどかに草を食む景色は、今やニュージーランドを代表する景観の一つとなっています。
青白く輝く氷河、トルコ石ブルーの湖、荒々しい火山、海、澄んだ水の河川、羊歯の艶やかな緑…ニュージーランドの美しい大自然と同じだけ、どこまでも続く農地の緑の濃淡は私達を魅了し、そこにアクセントを添えるのはひつじたちの愛らしさです。
元来哺乳動物のいなかったニュージーランド。人類がやってきたことにより滅んでしまった生物も数多くいます。今も絶滅の危機に瀕する固有の鳥や植物達を尊びながらも、人の手が作り上げた牧歌的な景色を美しいと思うのは、日本の里山を愛でる気持ちに通じるものがあるのかもしれない。そんなことを考えながら、ひつじ、牛、馬、ヤギ、鹿、ダチョウ、アルパカ…と、ニュージーランドの旅はいろんな動物の牧場を車窓に眺め、原生林を守り受け継ぐ、国立公園を目指します。
(山岸青霞)
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