幸福溢れる国ブータン
先日、「ブータン最大の祭り、パロ・ツェチュ祭を訪ねる 8日間」の旅行から帰国いたしました。このツアーはブータン2大都市、ティンプー・パロを訪ね、1年に1回の最大の祭りであるパロのツェチュ祭も見学いたします。2大都市といってもティンプー、パロは人口10万人には程遠く、ティンプーなんかはここが本当に一国の首都なのかと疑うほど小さな街です。それでも伝統的な家屋が立ち並び、人々はのんびりマイペースで穏やかな人が多く、街は賑わっていました。そして街を見回すと360度、緑深い山で囲まれているのが分かります。まさにスローライフの典型です。
蒸し蒸しとしたバンコクからドゥルクエアーで3時間、ひんやりした空気が身を包みます。空港やホテルでは伝統的な民族衣装のゴやキラを身に纏った方たちが優しく出迎えてくれました。
ブータンはGNPならぬGNHを重要視しています。「GROSS NATIONAL HAPPINESS」=「国民総幸福量」。これは第4代国王が発したブータン国のスローガンであり、また世界の先進国に向けて発した警告でもあるでしょう。国王の絶大な人気とリーダーシップのおかげもあってか、ブータンの人々の顔からは笑顔が零れ落ちていました。私がご一緒したドライバーさん、ガイドさんも都会への憧れはもちろんあるけれど、最終的にはブータンに生まれてよかったという結論に達するとおっしゃっていました。
またこの旅行の最大のイベントはとても華やかな印象です。華やか?派手?その境界くらいです。
チベット仏教をこの地に伝えたグル・リンポチェを敬慕し祭りを行います。祭りにはパロの街にもこんなに人がいたのか?!と思うほど地元の人々も集まり、この日だけは華やかに、派手に伝統衣装のゴやキラを着飾ってきます。ギューギューになりながらも仮面の踊り子達に目を奪われます。
のんびりとした時を過ごしたければ、さぁブータンへ!そして華やかに派手に楽しみたければ、いざブータンへ!
(篠原)
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