バレンシアの火祭り
火祭りの期間中、見上げるほどの大きさの張子人形が町の主な広場ごとに飾られます。その広場を中心とした地域住民が構想・製作に1年を費やし作った人形は、いずれもユーモラスな姿で世相を風刺しています。
火祭り本番の前日に、民族衣装を身に纏ったバレンシアと周辺の住民が聖母マリアの人形に花を捧げるために行列をします。眩しい陽光の元、若いお嬢さんはもちろん、乳母車でうとうとする赤ちゃんまでもが祭の主役を楽しんでいるようでした。
そして、火祭り本番の3月19日晩、張りぼて人形に爆竹が巻きつけられ、ビルの谷に響く花火と共に火がつけられ人形はあっという間に燃え上がってゆきます。わずか5分ほどの間に、真っ黒な空を焦がすように燃えてゆく人形に、人々は新しい1年のために、願いを託すのだといいます。
火祭りの熱狂と共にバレンシアの春の幕は開け、紺碧の海が眩しく輝く海がやってきます。太陽に愛される国のベストシーズンの始まりです!(山岸青霞)
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