日韓交流の足跡を訪ねて(韓国)
先日「済州道周遊と韓国歴史探訪 8日間」の添乗より戻りました。
韓国は済州道と韓国本土南部を回り、日本との関係が深い地域をめぐる旅は、改めて日韓のつながり、それは文化においても歴史においても非常に興味深い地域だと感じます。
国立光州博物館ではとても興味深い物が展示されていました。かつて中国より、陶器をはじめとした品々が日本へ運ばれてきました。しかし、海に飲み込まれた結果、沢山の品々が600年もの長きにわたり海底に沈むことになりました。20C末にそれらが発見され、発掘された後韓国の幾つかの博物館に展示される事になったそうです。ソウルの中央博物館ではなく、全羅南道の博物館に展示され、その為に建てられたのが国立光州博物館だったのです。又、韓国ではとれない黒曜石等はかつて日本の九州から運ばれた・・・だの、日本の前方後円墳によく似た墳墓だの、非常に興味深いものでした。
歴史だけかと思いきや、韓流ファンにも応えるため幾つかのロケ地にも立ち寄りました。済州道では「宮廷女官チャングムの誓い」のロケ地にもなった、ウェドルゲを訪ねました。ウェドルゲは南部に位置し、とても綺麗な海を臨むことができました。韓国の南部はとても海が綺麗で、海上国立公園等があちこちに見られます。
済州道と言えば、かつて火山活動が活発だった所で、その結果溶岩洞窟やウェドルゲのような奇岩が島のあちこちで見ることができます。また、菜の花でも知られています。島の殆どの道路は菜の花で飾られ、至る所で菜の花を楽しむ事ができました。特に、翰林公園では済州道中のあらゆる植物を楽しむことができ、亜熱帯植物から菜の花、桜まで見事に咲き誇り、観光客を楽しませてくれます。日本にある桜は、済州道の桜の木が持ち込まれたそうですよ!
このツアーでのハイライトでもあったのは、韓国南部蔚山です。蔚山にはかつて、文禄・慶弔の役で加藤清正達が造った古い倭城が残っています。この時代の城は日本には残っていないそうです。特に、蔚山南部の西生浦倭城はとても良い状態で残っていました。驚くことに一部の城壁は現代の風景の中に飲み込まれていました。幾つかの石は、民家の石垣に使用されたりと様々です。山道を登っていくと、とても良い状態で階段が残っていて非常に驚かされました。
聞けば、韓国南部の発音は日本語にとても良くにているそうです。ですので、北部在住の方が日本語を話すよりも、南部の方が話すほうがより日本語らしくなる・・・と伺いました。日本からは唐辛子、韓国からは陶器や様々な文化が伝わりました。言葉も似ていたりと、改めて日韓の関係の深さを教えられる8日間となりました。
(瀬川 雅子)
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