ようこそ、聖書の世界へ(イスラエル)
さてイスラエルといえば、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地であることで知られていますが、今回はその中でも新約聖書にも書かれているイエス・キリストのエピソードのまつわる箇所(特にそれをテーマにして造られた教会)をいくつかご紹介致します。
まず、マリアが天使からイエスを妊娠していることを宣告されたシーンをもとに造られたナザレの「受胎告知教会」。この教会のおもしろいところは世界諸国から送られた聖母と子のモザイク画がありますが、それぞれその国の特徴を醸し出しています。例えば我が国日本から送られたものは聖母が着物姿ですが、韓国からのものはチマチョゴリを着ています。
また、イエスの起こした数多くの奇跡のうち最初に起こしたのが、カナという町での出来事です。この町で結婚式に招かれたイエスは、ブドウ酒が尽きてしまったことを母マリアから告げられます。そこでイエスは給仕係に空の石瓶に水をたっぷり入れて、それを杯に注いで主賓のもとへ持っていくよう指示します。そして主賓がその水を口に入れた瞬間、それが極上のブドウ酒に変わっていたのです。現在この町には「婚礼教会」がありますが、教会の正面にお店があり、そこにはなんとそのブドウ酒を再現した「カナワイン」が売られています。買わなくとも試飲だけでも楽しむことができます(どうやら甘口のようです)。
他にも、イエスが湖面の上を歩いたというガリラヤ湖や、5つのパンと2匹の魚を5千人の人に分け与えたという奇跡をもとに造られた「パンと魚の奇跡の教会」などにも訪れます。
聖書というと、非常に難しいイメージがありなかなか取り掛かりにくいのではないかと思いますが(実際私もそうでした)、現在本屋さんや図書館に聖書の入門書のような本が沢山ありますので、ご自身にあったものを見つけてそれを読むと意外とすんなり読めるのではないかと思います(私個人としてはマンガになっているものがおすすめです)。もちろん聖書に興味がなくても、死海で浮遊体験や、ローマ帝国との戦いでユダヤ人の最後の砦となったマサダなど他にも見所がたくさんありますので、ぜひ一度イスラエルへ足をお運び下さい。
(添乗員:斉藤信)
| 固定リンク
「中近東・北アフリカ情報」カテゴリの記事
- 技術の高さに感動の連続!イランの“古代のダム”へ(2017.12.19)
- 総面積四国の約半分!小さい島ながら歴史がつまった魅力あふれるキプロス島へ(2017.10.11)
- 3年ぶりの訪問!豊かな大自然と伝説の地へ(東トルコ)(2017.07.12)
- ツアー再開!4年振りにアルジェリアへ(2017.05.12)
- イランの新たな世界遺産を訪ねて(2017.04.06)
「世界の宗教情報」カテゴリの記事
- ウズベキスタンの古代仏教都市テルメズ訪問。故加藤九祚先生の功績にも触れました。(2017.10.24)
- 多様性の中の統一(インドネシアの宗教観に触れる旅)(2016.11.08)
- ドイツでロマネスク探し(2016.11.02)
- ルーマニアの祝日、聖母マリア被昇天祭(2016.09.09)
- お釈迦様の誕生日に行われる、釜山・三光寺の提灯祭り(韓国)(2016.06.07)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント