2008年5月 7日 (水)

未知なるサルディーニャ島、コルシカ島

Sardigna_nuraghe 先月「サルディーニャと美の島コルシカ周遊 10日間」に行って参りました。島の名前こそ聞いたことはあっても、何があるのかまではあまりよく知られていない地域かもしれません。ガイドブックにも殆ど紹介されていない場所ですので、どんな見所を回ってきたのかご紹介させていただきます。

 まず、サルディーニャ島ですが、この島の最大の特徴は「ヌラーゲ遺跡」という世界遺産にも指定されているフェニキア以前の遺跡です。島内には、なんと7000ものヌラーゲが点在しています。

フェニキア以前とは、およそ紀元前1500年~1000年頃の時代のもので、当時の先住民が、セメントなしで石を積み上げて造った円錐形の建物で、敷地の中央には丸い塔、その周りに丸型の集会所や住居など、すべてが丸型で造られています。実際に当時造られた塔内部の階段を登り降りできる場所もありますから、ちょっと昔の人々の気分になれたりもします。世界中に沢山の遺跡がありますが、フェニキア以前の遺跡があるというのは、まさに知られざる世界遺産ですね。

Corse_heart_granite そしてコルシカ島ですが、こここそ「ナポレオンが生まれた島」ということ以外、殆ど何も知られていない場所かもしれません。サルディーニャ島のすぐ近くにあるにもかかわらず、地形は全く異なり、なかでも世界遺産に指定されているピアナ・デ・カロンクの赤い花崗岩の地形は、2億5000万年前に形成された奇岩地帯で、すばらしい絶景です。ここはバスを降りて奇岩の中を散策しますが、自然の浸食でできた不思議な形が沢山あり、ハート型に繰り抜かれた岩は有名な写真スポットです。

Sncf_corse また、今回はフリータイム時にコルシカ鉄道にも乗車してきました。この鉄道のことも、日本では殆ど情報が手に入らないのですが、現地へ行っても、ガイドさんもホテルのスタッフも、誰も運行しているかどうかさえも知らない有り様でした。住民の皆さんは、車社会なので鉄道はあまり利用しないのかもしれません。ちょっと心配でしたが、駅員さんに聞いたところ、毎日運行しているようですし、私達も無事に乗車して、海辺のアジャクシオから、あっという間に山間へ入って行き、まだ雪が残る山々と素朴な島の内陸部の牧歌的な風景を眺めてきました。

日本ではあまり紹介されていない小さな島々ですが、ほんの小一時間移動するだけで周りの景色がクルクル変わる、変化に富んだ面白い場所でした。 (飯岡)

サルディーニャ島とコルシカ島のツアーはこちら

|

西欧・南欧情報」カテゴリの記事

世界の歴史情報」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。