アフリカで一番若い国・エリトリア
先日、「スーダン・ジブチ・エリトリア 15日間」より帰国しました。本日より3回に分けてそれぞれの国の魅力をお話したいと思います。
エリトリアは1993年にエチオピアから独立を果たした、アフリカで一番若い国です。小国ながら、港もあり、山がちな地形のため緑も豊かです。私たちのグループの滞在期間は僅か一日。
初めて日本人グループを迎えるという、現地手配会社のスタッフは社員総出で盛り上げてくれました。私達が宿泊するホテルにはなんとエリトリア名誉領事までが出迎えてくれました。
首都のアスマラをじっくり観光したのですが、国立博物館に訪れたときのにも、館長自らがお出迎え。
JICAの日本人スタッフの方まで駆けつけてくださいました。さらに館内では、3人の博物館のガイド研修生がそれぞれの得意分野を、一生懸命英語で説明してくれました。
考古学セクションは小さいながらも、古代エジプトとの交流が見受けられるスフィンクスの石棺などがあり、エリトリアの豊かな歴史の一部に触れることができたと思います。
館内の展示方法や、ご案内の仕方などを、他国に習い、エリトリアの文化遺産を守れる立派な国立博物館にしたいと語る館長や研修生達の目はきらきらしていました。
アスマラは小さいながらも歴史があり、イタリア植民地時代の「コロニアル様式」と呼ばれる街並みが美しく残っています。ここに正教教会・カトリック大聖堂・イスラムのモスクの3つが立ち、更に近郊にはイタリア人の墓地や英国人の墓地、スーダン人の墓地など、この地に訪れた異国の人が安らかに眠れる環境を作っています。
また、100年ほど前の蒸気機関車の実演も行なってくれました。イタリア植民地時代に作られたものですが、山に30ものトンネルを掘り作った線路は、現在でも観光客用に使用が可能だそうです。
最後に、首都アスマラから少し離れた山間の伝統的家屋に招待をしていただき、コーヒーセレモニーをしてくれました。 隣国エチオピアにもこの習慣がありますが、エリトリアでは、エチオピア以上に、もてなしのお食事の種類が豊富でした。 お豆で作ったぱりぱりのパン、ポップコーン、インジュラという穀物のクレープ、煮豆などなど。昔ながらのエリトリア料理が並び、お昼の美味しいご飯でおなか一杯なのに、更におなかに詰め込んでしまいました。
エリトリアにもっともっといろんな国の方が観光に来て欲しい。その為に、日本のように安全でサービスのいい国にしたい。と嬉しそうに語るガイドさんやスタッフの方々の明るい笑顔を見ていると、こちらも、嬉しくなります。 活気溢れるエリトリア。この国の人々の明るいエネルギッシュなパワー少し分けてもらい、私たちのグループはジブチへと旅立つのでした。 (齋藤晃子)
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