2008年5月27日 (火)

魅力の宝庫、中国シルクロードへ

Bakusekizan 先日、「古都西安から西域シルクロードの旅」15日間より帰国しました。
旅の始まりは西安。日本が手本とした都の姿は今もその形をとどめていました。町の中心、「鐘楼」の西側にはイスラム街が広がり、異国情緒たっぷりで、いかにも西域への出発点としての様相。私達も、かつて西域へと旅立つキャラバン同様、西門よりいざシルクロードへ。
 
シルクロードを繋いだものは絹だけではありません。様々な人の思いによって、シルクロードという道なき道が繋がっていたのです。ある人はお金の為、ある人は名誉の為、ある人はその信仰心ゆえ、この路を繋いでいきました。そんな歴史の複雑に絡まりあった路を、各土地土地の名所を訪ね、15日かけてじっくり味わおうというのがこのツアーです。

南に万年雪を抱く祁連山脈を望み、北には広大なゴビを眺め、延々つづく河西回廊。様々な要因から険しい山奥に作られた石窟群、世界最長の建造物「万里の長城」など、自然が織り成す絶景から、人類の叡智の結晶など、その魅力は語りつくせません。

Bakkokutsu 今回のツアー中何度お客様の歓声、感心のため息、納得の唸りを聞いたことでしょう。
長い長いバスでの移動も、山肌に見える段々畑、山奥を黄色に彩る菜の花畑、緑鮮やかなポプラ並木、砂漠に浮かぶ蜃気楼、塩分を含む死の地に咲くタマリスクスなど、その千変万化の車窓の景色をお楽しみいただきました。

そして、なんといっても圧巻は敦煌の「莫高窟」。前日の莫高窟の研究員のかたの講義を聞いて、予習はバッチリ。いざゆかん「莫高窟」。足取り軽やかに向かったその先にあったものは、圧倒的迫力で聳える石窟群。その鮮やかな色合いに、あるいはその塑像の穏やかな笑みに、皆様言葉も少なく息を呑み、ただただ見とれていました。

文物保護の観点から近いうちに、レプリカ展示の博物館のみの見学となってしまうという噂の「莫高窟」はもちろん、シルクロード「中国編」を十分に味わうために、まずは西安から西域へ足を傾けてみませんか?

(山岡 哲也)

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