2008年5月19日 (月)

中国式バレンタインデー、姉妹飯節(貴州省)

先日、5月12日に発生した中国の四川省を震源とする大地震により、多くの尊い命が失われ、いまだ現地では救援活動が続けられております。亡くなられたかたがたのご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、一刻も早い救援と復興を願います。

4月に「貴州省の少数民族を極める(姉妹飯)11日間」より帰国しました。
中国には、人口の大多数を占める漢族以外に、55ほど少数民族がいます。中でも貴州省は“少数民族の里”と呼ばれ、多くの少数民族が居住している場所です。彼らは中国の一部でありながら、独自の言語や生活様式、伝統を今日まで保ってきました。今回はミャオ族、トン族、プイ族、水族などの少数民族と会うために、観光地ではない山奥の村を訪ねました。

Myao_2 今回のツアーでは、毎年4月、年一回の行われるミャオ族の伝統行事「姉妹飯(しまいはん)節」を見学しました。元来、姉妹飯節は、竹で編んだ籠の中に山で取れた自然の染料を使って色づけした餅米を入れて、女性が男性にそれを手渡すことで自分の(愛の)気持ちを伝えます。男性はもち米の中に何が入っているかによって、女性の気持ちを汲み取ることができるのです。まさに中国式・バレンタインデーのような行事です。

Gintan 現在、姉妹飯節は「愛を告白する日」であるとともに、家族(親御さん)が自慢の娘をきれいに着飾らせ、人々にお披露目をする場としての意味合いがたいへん強くなっています。今回も、豪華な銀飾りの冠や装飾を纏った数百人の女性たちとその家族たちが川原に集まりました。そして、各々自然発生的に繰り広げられる踊りや歌に、私たちも交じって楽しむことができました。それは、とても心温まる経験です。

貴州省最大の魅力は、こうした少数民族との出会いに加え、まるで数十年前の日本のような、のどかな光景をたくさん目にできることです。たとえば、今回は合計2000km以上のバス移動があり、その大部分は山中の田園地帯を走りましたが、トラクターなどの機械を使用して農作業を行っている農家は一軒もありません。今でも水牛を使用し、家族総出で農作業を行っています。家屋のほとんどは昔ながらの瓦屋根と木造建築。貴州省は発展目覚しい中国にあって、昔ながらの生活や風景を残す、数少ない地域の一つなのです。 貴州省は経済大国となった日本の生活で忘れかけた何かを思い出すことができる場所であるのかもしれません。

北京オリンピックという一大イベントを目前に控えた中での、四川省大地震。日本からも救援隊が到着し、救援活動が行われていますが、今こそ、国や民族の違いを越え、力を合わせて立ち直って頂くことを心より願っています。 (栗山)

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