2008年5月 6日 (火)

残照

Sudanpeople_2さて一昨日、昨日に引き続き「スーダン・ジブチ・エリトリア大周遊 15日間」のご案内です。残念ながら本日が最後になります。イエメン航空を利用し、イエメン経由でアフリカ一国土の広いスーダンへやってまいりました。

先日、といっても2月ですが、かの有名な「世界ふしぎ発見」という番組で紹介されたこともあり、いよいよハイライトという興奮がグループ内に漂っておりました。 

 4WDに乗り、道なき道を行き過ごしたハプニングと感動の5日間の中でも最も印象に残ったエピソードをご案内します。
一つ目はスーダンの人々についてです。彼らはとても正直で、その正直さゆえに、例えば私とガイドさんは意見がかみ合わないこともしばしばで、毎日話し合いを重ね、終わり頃にようやく上手なコンビネーションが取れるようになりました。そんな中で感動したエピソードをご案内します。


Kurru_2
クッル遺跡という、壁画が美しい色彩を残す、クシュ王国時代の王のお墓見学へ行く途中に私はなんと、ポケットに何気なく入れていた5€程のお金を落としてしまったのです。そのときは全く気がつかなかったのですが、子供達がわざわざ届けに来てくれました。スーダンの物価を考えれば、5€は子供にとっては大金です。日本でもそうですが、拾ったものであればそのまま持っていってしまいそうなものです。数人の子供達は、わざわざ私にお金を届けに来てくれたのです。物凄く緊張した子供達からお金を受け取り「シュクラン(ありがとう)」と伝えると、はにかみながら去っていってしまいました。お金が戻ってきて嬉しかった、というわけではありませんが、なんだかとてもさわやかな気分になりました。

Meroe2
もう一つは遺跡の面白さです。砂に埋もれたメロエのピラミッドはエジプトほどの大きさはありませんが、入り口にローマ神殿のような付属物があります。内側のレリーフは、古代エジプトの神々が描かれています。地下にあった玄室の副葬品などは19世紀に盗掘にあって、何一つ残っていないそうです。また、「王の街」と呼ばれる遺跡には、アウグストゥス(初代ローマ皇帝)の彫像の頭部のみが発掘されています。これは国立博物館で見ることができます。当時の女王がローマとの戦いに勝ち、アウグストゥスの彫像の頭部だけを持ち帰ったそうです。これがどういう状態で発掘されたかは、現地に行ってからのお楽しみでお願いします。ローマから遙か遠く離れた地でローマ文化の残照に出会う。古代ローマとメロエ王国のかかわりが、発掘事業でもっと見えてくるのかもしれません。

メロエ以外にも古代ローマと古代エジプトの文化の融合が見られる遺跡がたくさんあります。私の個人的なお気に入りはナカ遺跡のアマニティリナス女王のレリーフです。ふくよかな女王のレリーフは、迫力があり、当時の彼女の権力がしのばれます。

Meroe
豊かな古代文化遺産をもつ大きな国スーダン。6日間の間に訪れた遺跡や人々は私たちをやさしく迎えてくれました。お客様とピラミッドの周りをゆっくり歩いて観光したヌッリ遺跡で感じた、渇いた熱い大地と風。メロエの夕日とピラミッドのコントラスト。スークで出会ったおじいさん。ナイル河を渡るフェリー。あらゆる風景が脳裏に焼きつき、離れません。
まだまだ語りつくせないことが沢山ありますが、この続きは皆様の目で、実際にご覧頂き、皆様の肌で実感してください。
今年の秋には、三カ国の素晴らしいところをもっとご覧いただけるようなツアーをご案内させていただく予定です。皆様のご参加を振るってお待ちしております。(齋藤晃子)

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