2008年6月 4日 (水)

東北へ!

Akashia 東北地方から戻ってまいりました。といっても日本の東北ではなく、中国の東北です。かつての満州といったほうが、ぴんと来る方も多いでしょう。
旅は、今や「北の香港」といわれる大連から。ここには日本時代の建物が多く残されています。昔、満州一の格式を誇った旧ヤマトホテルや昔の横浜正金銀行などが、当時の面影そのままに中山広場に面して建ち並んでいます。しかし、その向こうには真新しい超高層ビル群が!怒涛の発展を続ける中国パワーと重厚な昔の建築群が妙にマッチした不思議な空間となっていました。そして、この時期、忘れてはならないのがアカシアの花です。大連には「アカシア通り」なるものがあり、街路樹としてアカシアが植えられています。白い花の房が緑の葉からたわわに咲き誇っている様は可憐そのもの。まるでパリ?のような華やかさがありました。

Harbin_beer 他にも、12代約300年の栄華を誇った清朝の故地・瀋陽、ラストエンペラーの世界・長春、ロシアの街並そのもののハルピンなど、中国東北には魅力的な街が盛りだくさんです。そして、このツアーのもう一つの魅力は鉄道です。大連から瀋陽、瀋陽から長春、最後に吉林からハルピンへ旧満鉄の旅路を辿ります。中国の鉄道の旅のいい所は、お湯のサービスがあるところ。温かいお茶を飲みながら、ぼんやりと窓の外を眺めるのもいいものです。車窓からはとうもろこし畑や、のんびりした農村風景が行けども行けども広がっています。中国の広さを改めて実感しました。
中国東北地方は、日本と中国の歴史を考える上で決してはずせない重要な地域ですが、過去と現在、未来が交差する魅力溢れる場所でした。

最後にハルピン・ビールについて。中国のビールといえば青島ビールが有名ですが、歴史が古いのはハルピン・ビール。しかも輸出はしていないので、地元でしか飲むことができません。ぜひ、一度、ハルピンの味をお試し下さい!

(大西理子)

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