アグリツーリズモの勧め
先日、「北イタリアの美しき自然とリヴィエラの真珠チンクエ・テッレ 10日間」に行ってきました。ドロミテ街道、チンクエ・テッレ、コモ湖・マジョーレ湖という自然の景観と、パルマ・マントヴァ・クレモナといった中世都市をまわる毎日がハイライトのようなツアーです。また、今回のツアーは、スローフードキャンペーンでパルマ近郊の「アグリツーリズモ」でランチをしてきました。今回は観光地はおいておいて、この「アグリツーリズモ」 についてご紹介したいと思います。
「アグリツーリズモ」は、田舎の農家で宿泊をしたり食事をしたりできる施設ですが、ツアーではちょっと珍しい存在です。今回はパルマから30分ほど南東へ行ったところにある「la longarola(ラ・ロンガローラ)」という農家へお邪魔してきました。
辺り一面畑が広がり、農家がポツリポツリと建つ中を、たまにしか見えないアグリツーリズモの看板だけを頼りにどんどん奥へ入って行きます。そして農場の前でバスを降りて、麦畑や置かれている脱穀機の間を歩いて赤い一軒家に辿り着くと、中からニコニコ笑顔の優しそうなアンドレアお兄さんと奥様が迎えてくれました。テーブルにはワインと水が振舞われ、チーズや生ハム・サラミ、オムレツ、パスタ、ローストビーフ、サラダ・・・数え切れないほど沢山の料理が出てきますが、田舎らしく、のんびり時間をかけて(今回は約2時間。それでも早い方。)食事をしますので、意外と全部食べられます。
「これは“ネズミ”です」と言って出してくれた料理は、白いパスタでグレーぽいものを包んでいます。まさか、本当にネズミなのか・・・アグリツーリズモはこんなものも出てくるのか・・・とやや困惑していると、「“ネズミ”という名前の料理で、中はチーズとほうれん草です」と説明してくれて、それはそうだと安心しておいしくいただきました。通常の町中のレストランとはちょっと違った雰囲気で、青い空と緑に囲まれた中でのんびりと過ごすとても贅沢な体験でした。(飯岡章子)
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