2008年7月 3日 (木)

ヨーロッパの文化にも触れられるイスラム教の聖都カイラワン

1 先日、「チュニジア縦断と5つの世界遺産 8日間」のツアーより帰国致しました。
現在チュニジアには8つの世界遺産がありますが、今回のツアーではそのうちのカルタゴ遺跡、エル・ジェムの円形闘技場、スース旧市街、カイラワン、チュニス旧市街の5つを訪れました。今回はその中の1つ、カイラワンについて紹介させて頂きます。

カイラワンは7世紀にアラブ人によって造られた街で、同時にイスラム教のモスクも建てられました。これは、アフリカ大陸で初めてだそうで、その後リビア、アルジェリア、モロッコなどの北アフリカ諸国や地中海を渡りスペイン、マルタ島、シチリア島など南ヨーロッパなどにイスラム教が広がっていきました。そういうわけで、カイラワンはメッカ(サウジアラビア)、メディナ(サウジアラビア)、エルサレム(イスラエル)に次ぐイスラム教の第4の聖都に数えられており、「カイラワンへの七回の巡礼は、メッカへの一度の巡礼に値する」とも言われているほどです。なお、現在のモスクは9世紀に再建されたもので、なかには柱が560本ほどあります。そしてここで面白いのが、これらの柱のほとんどがローマ時代の遺跡から持ってきたものです。実は2世紀から3世紀にかけてチュニジアはローマ帝国の属国でした(ちなみに先述のカルタゴやエル・ジェムもローマ時代のものです)。つまりこのモスクはイスラム建築とローマ建築の融合と言っても過言ではありません。ほかにも預言者モハメッドの友人のお墓であるシディ・サハブ霊廟は17世紀に建てられましたが、これもアンダルシア(スペイン南部)様式とイスラム様式が融合された建築物であります。2 
今回はカイラワンを例に挙げましたが、地中海に面したチュニジアは、アフリカにいながら、イスラム文化とヨーロッパ文化に触れることのできる興味深い国ですので、是非一度お訪ね下さい。
(斉藤信)

チュニジアへのツアーはこちら

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