2008年7月30日 (水)

進化の止まった猿が住む世界

 Madagascar 先日「バオバブの並木道とマダガスカル絶景ハイキング 12日間」の添乗に行ってまいりました。マダガスカルのツアーの楽しみの一つは進化のとまった原猿類にあえることです。添乗で何回か行かせて頂きましたが、何回いっても飽きないのは、彼らの世界の中に入っていけるからです。自然の中でこんな近くに会えるのかという感動と毎回毎回違う表情をみせてくれる愛くるしいキツネザルとの出会いに魅了される国です。

 写真のワオキツネザルにはベレンティ自然保護区というところにいけば必ず会えます。ベレンティ自然保護区内に宿泊するロッジがあり、泊まる部屋のすぐ前にワオキツネザルが集まってくるのです!今回も、人間なんて関係ないといった具合に、何匹も集まってきて、私達の朝の集合場所近くにちょこっと座り、両手両足を開いておなかをだして日向ぼっこをしだしました。その本当に愛らしい姿にお客様も最初は大興奮でしたが、ワオキツネザルもあまりにたくさんいるものだからしばらくすると興味は違う種類の原猿類シーファカに移ります。
 ベレンティのシーファカは横っ飛びをするので有名です。森から森へ渡るときに木がないところでは地上に降りてきます。彼らにとって地上は危険なところ。なかなかすぐには降りてきてはくれませんが、現地ガイドがここで待っていれば必ずおりてくるよというのを信じて、シーファカが降りてくるのをじっと待ちました。
 最初の一匹がきょろきょろしながらやっとのことで下に降りてきて、ガイドさんの言うとおり、ついに見えました!シーファカの横っ飛び!!その子に続いて次から次へと私達の前を横っ飛びしてとおりすぎて行きます。真白でフアフアした猿が不慣れな感じで地上を横っ飛びをしてく姿には笑ってしまいます。今回は本当にラッキーなことに、なんと10匹くらいが同時に横っ飛びをして移動していく姿も見る事ができました。
 またペリネの森では最大の原猿類インドゥリを探しに森に入っていきます。インドゥリはいつも決まった木にいるわけではないので、前日に現地のガイドがインドゥリの眠っているところを探し、当日どこにいるかめぼしをつけておきます。ウォーキングサファリ当日は残念ながら雨が降ってしまい、見つけられるか不安でしたが、しげみをかきわけて森へ入っていくと、高い木のうえに大きな猿を発見!私達の頭上を木から木へ飛び回り、追いかけるのが大変な程。最後にはかれらのサイレンのような鳴き声も聞くことができました!お客様にも事前に大きな声で鳴くことは案内致しておりましたが、実際に彼らが鳴きだしたときにはあまりにも大きな声なので、これ本物!?と皆様驚いてました。3km離れていても聴こえるほどの声です。その場にいなければ味わえない感動があります。ぜひ彼らに会いにマダガスカルに行ってみて下さい。

(川窪康葉)

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