ハイライト中のハイライト・ペトラ遺跡(ヨルダン)
それでは、早速旅の思い出を紐解いていくことにします。旅の出発は羽田空港から。そして関西空港で出国、その後中東の国カタールで乗り継ぎをして、まずはヨルダンの首都アンマンに到着しました。到着後、バスはヨルダンの中で唯一、海に面したリゾート地アカバを目指します。砂漠の中に造られた高速道路キングスハイウェイにデザートハイウェイをひたすら南下。日本では見られないヨルダンの雄大な大地に沈み行く太陽をバスの車窓から見ることができました。夕陽の橙色は人の気持ちを穏やかにしてくれます。特に信奉している神様が居ない私でも夕陽や朝日を始め、「ザ自然」なるものを見るととても信心深い気持ちになるから不思議です。母なる大地よ今日もありがとう、と。
対岸がエジプトのタバとイスラエルのエイラットという海の見えるリゾートの町アカバでグラスボート、月の砂漠と呼ばれるワディラムをサファリジープで駆け抜けた後、早速、今回のハイライト中のハイライトのペトラへ到着しました。ペトラでは遺跡から徒歩圏内のホテルに2連泊というとてもナイスなロケーションです。ペトラの遺跡を心ゆくまで満喫できます。
そしていよいよ運命の朝。日焼け止めを塗り、帽子やスカーフを頭に(首の後ろを隠すのがポイント)、そしてサングラスを装着と皆様、日差し対策準備万端です。8時30分にホテルを徒歩にて出発。まずはチケットオフィスを経由して、ペトラ遺跡のメインゲートを目指します。メインゲートには程なく到着。ペトラ遺跡のメインゲートから約1.2キロメートル歩くとシクの入り口。本日も快晴なり。雲ひとつない青空に気持ちは否応なしに高まります。
シクの入り口に到着。シクとは岩と岩の狭間にできたペトラ遺跡への秘密の抜け道のことです。この地で栄えたナバテアの民がこのシクの向こう側にペトラの街を造りました。当時は街への入り口、今は遺跡への入り口となっています。シクの岩肌が太陽に照らされ薔薇色に輝いています。加えて、頭上には突きぬけるような青空。赤いシクと空の青のコントラストが最高に綺麗。そのシクをゆっくり歩いて抜けていくと…、目の前に広がるは、かの有名なエルカズネ。「インディージョンズ最後の聖戦」で映画のロケ地としても有名なあの宝物殿です。シクの間にエルカズネが見えたとき息をのみ、眼前に広がったときはその素晴らしさに溜息が漏れました。圧倒的な存在感。それがペトラ遺跡のエルカズネです。ツアーの中でグループの皆さまの中に活気が生まれる瞬間を目の当たりにして、私も大変喜びを感じました。
その後、王墓群や列柱道路に大神殿を抜けてランチへ。なんと、遺跡内にレストランがあるのです。冷たい飲み物をクーツと飲み干し、午後に備えて体力を回復させます。皆様、まだまだ気合十分。午後へ向けて気持ちを高めていらっしゃいました。
そして、午後はライオンの墓、そして、そこから800段ほどの階段を上に上がりエルカズネより大きいエドディルを目指します。水分補給をマメにしながら、自分のペースでゆっくりゆっくりと踏みしめて。途中で、ヘドウィンの子供に会いました。とても、凛々しい目に腕組のポーズ、写真いい?と聞いたら、彼はどうぞというリアクション。逞しさをカメラに収めました。そして、約1時間かけて、エドディル到着。エルカズネと同じような宝物殿です。すぐ上には青空。目の前にテントカフェがあるので、そこでミントティーを甘くして飲むと気分は最高!
そのエドディルからもう少し上に行くと最高のパノラマビューをご覧頂けます。上へ、更に上へ。気持ちも上へ上へ向かいます。本当に最高の眺めを拝むことができました。今回、ここで青いトカゲを発見したので、写真に収めました。
その後、来た道を戻りホテルに着いたのが18時過ぎ。心地よい疲れが体を包みました。
この旅ではハイライトのペトラ遺跡以外にも見所満載の観光場所が沢山です。是非とも皆様、ご自身の目で体でこのシリアとヨルダンの旅行を楽しんでみて下さい。(高山勝也)
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コメント
高山さん、こんにちは
行きの羽田で早くも遅刻した者です
旅行中は、本当にお世話になりました~。そろそろ次の添乗の準備をしている頃でしょうか?
先日写真とレポートが届き、旅の思い出を振り返ったところです。
あ、アザーンクロック、帰ってからもう一度試したら、無事鳴り響きましたので、ご心配なく
また何処かでお会いしましたら、よろしくですではでは~。
投稿: 瑞樹 | 2008年8月10日 (日) 22時50分
瑞樹さん
先日は、弊社のツアーにご参加下さいまして、誠にありがとうございました。
あいにく高山は本日間もなくイランへ飛び立つ為、代わりまして御礼申し上げます。
アザーンクロック無事で幸いです。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
投稿: 管理人 | 2008年8月11日 (月) 11時01分