キャンディのペラヘラ祭(スリランカ)
お祭りの日程は星占いで決められ、行列の開始時刻はその日に発表されます。今日は行列が仏歯寺を夜7時36分に出発しますとガイドさんが教えてくれ、辺りが暗くなってきた頃、華やかであり神聖であろう行列がどんなものかワクワクしながら待っていると、パーンパーンという音と共に鞭を打つ一団がやって来ました。昔、行列に群がってくる人々を追い払うために行列の先頭に鞭を打つ人々を置くようになったということ。その後には、ヤシの松明を持つ人々、ファイヤーダンスをするグループ、仏教の旗や各地方の旗を掲げる行列が続きます。そして、いよいよ象がやって来ました。顔や耳は電球の飾りが付いた布で覆われピカピカ。中には周りで踊る人々や音楽に合わせ、首を振るかわいらしい象の姿も。象の一団の最後には仏舎利が納められた容器を載せた象が歩き、象もピカピカ、仏舎利が入った容器もピカピカと電球で飾られていました。その後には仏歯寺の責任者が傘をかざされながら歩いていきました。
ペラヘラ祭はこれだけではありません。国の守護神であるナータ、ヴィシュヌ、カタラガマ、パッティニ各々のヒンドゥー教の神殿からの行列も続くのです。それぞれ踊る人々や飾りが付けられた象、神殿の責任者が行列を成しているのですが、ナータは黄色、ヴィシュヌは青、カタラガマは赤、パッティニは白というふうに飾りや衣装の基調となる色が決まっていて、それぞれ違った華やかさ、美しさを楽しむことができました。行列に参加している人々は皆男性なのですが、パッティニだけは女神ということでダンサーは女性というのも見ものでした。
スリランカは年間を通して気温の差がほとんどないのでいつ行ってもベストシーズンなのですが、ちょっと違ったスリランカの旅行を楽しみたいなら、ペラヘラ祭の時期がおすすめです。賑やかなスリランカをお楽しみ頂けます。
(武石 幸子)
スリランカのツアーはこちら
| 固定リンク
「アジア情報」カテゴリの記事
- 地上からも上空からもヒマラヤ山脈とアンナプルナ山群を堪能!(ネパール)(2017.12.28)
- 酸っぱいけど甘辛い?カンボジアの「お漬け物」(2017.12.27)
- お釈迦様入滅の地、クシナガルへ(2017.12.15)
- ネパールの生きた女神、クマリにびっくり!(2017.10.20)
- 幸せの国ブータンに幸せを運んだ日本人がいた!(2017.09.07)
「世界のお祭り情報」カテゴリの記事
- モンゴルの国民的祭典、ナーダム祭(2017.08.09)
- チェスキークルムロフの“薔薇祭り”にて中世にタイムスリップしてきました!(2017.07.13)
- 一足早い夏祭り、リスボンで一番盛り上がる聖アントニオ祭(別名イワシ祭り)(2017.07.05)
- バラ摘み体験とパレードを堪能!カザンラクのバラ祭り(ブルガリア)(2017.07.04)
- 「中世の雰囲気を味わうことができるタリンの旧市街祭り!(バルト三国)」(2017.06.29)
「世界の宗教情報」カテゴリの記事
- ウズベキスタンの古代仏教都市テルメズ訪問。故加藤九祚先生の功績にも触れました。(2017.10.24)
- 多様性の中の統一(インドネシアの宗教観に触れる旅)(2016.11.08)
- ドイツでロマネスク探し(2016.11.02)
- ルーマニアの祝日、聖母マリア被昇天祭(2016.09.09)
- お釈迦様の誕生日に行われる、釜山・三光寺の提灯祭り(韓国)(2016.06.07)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント