チュニジアンブルーの世界
まずは「空」。チュニジアは1年を通じて雨量の少ないところで、実は今回も殆ど雨に遭うことはなく、日中はすっきりした青空のもと観光をすることができました。特にチュニジアの観光箇所はローマ時代の遺跡が多いのですが、その単色の土の色とすっきりとした空の色とのコントラストが実にすばらしく、現在は廃墟にすぎない数々の遺跡にロマンを感じずにはいられませんでした。つづいて「海」。首都のチュニスを始め、スファックス、スース、ハマメットなどの地中海に面した都市を訪れますが、この地中海の深い青色もまたきれい!とくに地元の人が海水浴をしている光景を見ると、思わず私も泳ぎたくなってしまいました。そしてもう一つ、「ドア」の色。これはチュニス近郊のシディ・ブ・サイドやハマメットを訪れると、殆どが白い壁の建物で占められており、なおかつ必ずといっていいほど、コバルトブルーのドアで装飾されています。このコントラストもこれまたすばらしい!かつてヨーロッパから多くの作家や芸術家がここを訪れたというのもすぐにうなずけました。ちなみに壁の色は家の中を涼しくする効果があるため白く塗られており、ドアの青色はずばり「チュニジアの空と海の色」からきています。
もちろん「青」だけではございません。砂漠の中のオアシスに植生するナツメヤシの葉の「緑」や、観光列車「レザー・ルージュ(赤いトカゲ)」に乗れば、車窓からは渓谷の岩肌の「赤」色を実感できます。そんなチュニジアに是非一度訪れてみて下さい。
(斉藤信)
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