今もなお謎のナスカの地上絵とチチカカ湖に浮かぶウロス島
今年のペルーは、乾期であるものの、通年より雨や曇りが多いとのことでしたが、幸いにも2日目のリマ~クスコ以外は天候にも恵まれ晴天が多い10日間となりました。
ペルーのハイライトと言うと、やはりマチュピチュを思い浮かべる方が大部分でしょうが、ナスカの地上絵、チチカカ湖の魅力も引けを取りません。ナスカの地上絵は、リマから約300km離れたイカという町の空港からセスナ機に乗り、300m上空より様々な地上絵をご覧頂きます。
地上絵はナスカ文化の栄えていた紀元前5~8世紀の間に広大な大平原に南北40km東西21kmの範囲に、動植物を始め、図形、幾何学模様等約200もの絵柄が描かれています。絵柄は、10mから大きいものは300mまであります。
これらの絵が何を意味しているのか?宇宙人説、星座説等様々な仮説が唱えられていますが、現在も未だ解明されておらず謎に包まれています。それゆえ、多くの人を今もなお魅了するのでしょう。いかに地上絵が素晴らしいものかは、フライト後の皆様の目の輝きが物語っておりました。そして第7日目、最後のハイライトでもあるチチカカ湖に浮かぶウロス島へと足を延ばしました。
クスコから394km離れたプーノ市に面するチチカカ湖は汽船が行き交う湖の中では、標高3890mと世界最高地点に位置し、面積は8300kmもあり琵琶湖の12倍の広さを持ちます。そして、チチカカ湖に浮かぶ大小約40の島々を総称してウロス島と呼びます。 ウロス島には約2000人々が住んでおり、言語はアイマラ語を中心に話します。島には学校もありますが、大学は無い為プーノ市まで船で通うそうです。
ウロス島へは、港から左右葦に覆われた湖を船で進んで行きます。葦は、3m~5m程もある稲科の草の一種ですが、ウロス島民にとってはとてもかかせない生活資源です。葦は人々の手により島、家、舟と造られ幅広く利用されます。 島は葦と土でできた土台の上に葦を3m程積み上げていき完成しますが、数ヶ月に1度は新しい葦を積み上げて島を保っています。葦で出来た島はフカフカしていて何とも不思議な感覚ですが、ウロスの人々が造ったと思うと感慨深いものです。
そして、今回は葦で造られたバルサと呼ばれる舟にも乗船頂きました。
皆様も、日常を忘れ葦で出来たウロス島、今も謎に包まれたナスカの地上絵の世界を体験されてはいかがでしょうか!!
(井手麻美)
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