2008年9月 4日 (木)

ロシアの教会音楽

0810eus8uchino2 先日、「ロシア二大帝都と黄金の環スズダリを訪ねる8日間」より帰国しました。
ロシアは世界で最も広大な面積を誇る国。 そして、キリスト教の一派でありながらも独自のロシア正教という宗教を持つ国でもあります。ロシア正教の特徴として、教会建築があげられます。丸天井のタマネギドーム、3つの横棒が並ぶ十字架、平板に書かれた聖像(イコン)などキリスト教とは違う雰囲気を感じることが出来ます。

0810eus8uchino 今回のツアーで多くの方が感動していたのは、教会音楽でした。こちらもロシア正教の特徴で、オルガンなどの楽器を使わず、賛美歌は肉声のみで歌われます。
セルギエフ・ポサードの修道院を訪れたとき、礼拝に来ていた少女たちが静かに祈りを捧げ、そして歌を捧げていました。静かな教会の中にかすかに響く少女たちの声。そしてまた、モスクワのノヴォデヴィチ修道院では5人の若者が美しい賛美歌を披露してくれました。小さな教会の限られた空間の中に彼らの美しい歌声が響き渡りました。その空間はまるで別世界にいるような気分です。その空間にいる間は、日ごろの雑踏を忘れてしまいました。彼らの歌声は、心に沁み、心に響くものでした。
栄華を極めた時代にも、零落の時代にも、このロシア正教(教会音楽)は人々の大きな支えであったのではないでしょうか。
ロシアを訪れる際には、ぜひ教会の賛美歌にも耳を傾けてみて下さい。
(内野 江奈)
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