アドリア海の恵と美しき紅葉、充実のスロヴェニア、クロアチア、ボスニアヘルツェゴビナ3ヶ国周遊の旅
この度「スロヴェニア・クロアチア周遊とボスニア・ヘルツェゴビナ 13日間」の旅より帰国致しました。
この3ヶ国は合わせても日本の3分の1ほどの面積ですが、それぞれの都市にぎっしり見所がつまっていて、独自の魅力に毎日飽きる事がありません。
ポレッチ・プーラなどのイストラ半島の街、ダルマチア地方のスプリット・トロギル、そして「アドリア海の真珠」ドブロブニクなどのアドリア海沿岸の都市は、海からの爽やかな風が吹き、明るい太陽に照らされ、まるで初夏のような陽気でした。石畳を歩き、古代ローマの遺跡や中世初期のロマネスク教会、オーストリア・ハンガリー帝国統治時代の建物などを見学しながら中世の人々の生活に思いを馳せます。観光後のバスの移動中も寝てはいられません。海岸線沿いを走るバスの車窓から外を除けば、アドリア海の揺らめく水面がいつでもキラキラと輝いています。
クロアチアの内陸部・プリトヴィツェ国立公園やスロヴェニアのブレット湖など、内陸の都市では木々の紅葉が始まっていました。ブレッド湖ではセーターとマフラーが恋しくなるような気温でしたが、その澄んだ空気のおかげかユリアンアルプスの最高峰「トリグラフ山」がとてもキレイに見えました。ブレッド城から眺めるブレッド湖の青色と周辺の木々の赤・木・緑の入り混じった自然の美しさ。目を閉じれば今もまぶたの裏に見えてくる、目に焼きついて離れない絶景です。
そして、今回のツアーで最後に訪れたのはボスニアヘルツェゴビナ。クロアチアのすぐ隣の国でありながら街の様子はガラリと変り、前日までの観光がまるで夢のようでした。
15世紀末にオスマン帝国の支配下に入ったこの地域の人々はイスラム教に改宗し、商業や工業で賑わったサラエボは現在も沢山の人々で賑わうトルコ風の町並みとなりました。
職人街バシュチャルシャには大小のモスクがあり、店先にはトルコ風の絨毯や銅細工のトルココーヒー用の入れ物などが所狭しと並んでいます。食事もトルコ風にチェバプチチとよばれるケバブでデザートはバクラバという甘いお菓子でした。すっかりトルコの雰囲気に浸って歩いていましたが、100mほど歩くと景色は一変し、今度はオーストリア・ハンガリー帝国時代の建物やカトリック教会、セルビア正教会など、様々な時代・文化の建物が次々と出てきました。まさに東西文化の混在地帯と言える印象的な町並みでした。
スロヴェニア・クロアチアだけでも充分楽しい、良い旅になると思います。しかし、近くにありながら全く違う魅力を持った3ヶ国を比較できるこのコースは、ただ綺麗・楽しいだけではない、別の面白さも発見できるお薦めの旅と言えるでしょう。
| 固定リンク
「世界のお花・紅葉情報」カテゴリの記事
- 日本とどちらが美しい?黄葉のポーランド(2017.11.16)
- 幻の花を求め、花々の楽園へ!(西オーストラリア)(2017.09.30)
- 建国150周年、記念すべきカナダでハイキング(2017.08.01)
- 可憐な花を探し求めてピレネー山脈を東から西へ大横断(2017.07.14)
- バラ摘み体験とパレードを堪能!カザンラクのバラ祭り(ブルガリア)(2017.07.04)
「世界の自然情報」カテゴリの記事
- 青きドナウの果てに出会った景色(2017.11.10)
- 今話題の絶景、氷のトンネル(アイスランド)(2017.09.22)
- インドでサファリ!?(2017.03.07)
- 1度で5度美味しい!ウユニ塩湖を満喫(ボリビア)(2017.02.15)
- きつかった!でも行ってよかった!!セコン湖ハイキング(ネパール)(2017.01.10)
「世界の文化情報」カテゴリの記事
- 技術の国で「大人の社会見学ツアー」開催!!(ドイツ) (2017.03.31)
- クリスマスに訪れた五島列島、心癒される教会群巡り(2016.01.08)
- 2000年もの時をかけて造られ、守られているフィリピン、ルソン島北部の棚田(2015.03.18)
- モンゴルの移動式住居「ゲル」(ユーラシア旅行社で行くモンゴルツアー)(2014.07.08)
- 次期世界遺産候補、ドンラム村を訪ねて(ユーラシア旅行社で行くベトナムツアー)(2014.03.05)
「中欧・東欧情報」カテゴリの記事
- 「トリュフ料理に舌鼓を打つ!!(クロアチア)」(2017.12.13)
- 地元の人に愛される!クロアチアのミケランジェロが残した、“生きた”世界遺産(2017.11.22)
- 知る人ぞ知る、クロアチアのミニ・プリトヴィッツェで癒しのひと時(2017.11.17)
- 青空と雪山、黄葉に囲まれたコーカサスの仙境、ジョージア・スワネティ地方(2017.11.14)
- ヨーロッパ一美しい、クロアチアのミロゴイ墓地へ(2017.11.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント