2008年10月15日 (水)

美食の園ピエモンテの旅

Piemonte_vineyard 先日イタリア北部、ピエモンテ州の旅より帰国いたしました。2006年の冬季オリンピックで脚光を浴びたトリノを中心とするピエモンテ州は、多くのグルメたちが憧れる、ワインと美食の郷です。

ワインの王バローロ、甘口のもスカート・ダスティなどの美酒を排出するこの地方は、スローフード運動発祥の地でもあります。
おしゃべりを交えながらゆっくり食べる…というよりは、「地産地消」のイメージに近いでしょうか。地元の安心な旬の食材を活かし、地元の風土に即した料理を頂く。その土地のものを食べる、ということは、旅の醍醐味の一つであり、豊かな農園風景の中での食事は、人生においても味わい深い経験でした。

Asti_pario 9月のパリオ祭(競馬競争)で有名なアスティの郊外で農家を営むジョルジョさんのお宅でのアグリツーリズモもそんな経験の一つでした。ピエモンテのワイン農家は家族経営が多く、自分の目と手が届く範囲でワインやヘーゼルナッツ、野菜や穀物などを育てています。それぞれの農家にそれぞれの味があり、また、どの農家の人々も、自分の作物に誇りと愛着を持っています。

Agriturismo ジョルジョさんも自身の農場でワインなどを生産する傍ら、レストラン、宿も経営し、アグリツーリズモにも力を入れています。野菜やピエモンテ牛、ピエモンテ豚を使った前菜や自家製チーズ、自家製パスタカラデザートまで手作りで、たわわに葡萄が実った畑を眺めながら頂いた昼食は、とても幸せな気分にさせてくれるひと時でした。

ワイナリーや地方のレストランでのお食事も美味しく、良質で飲みやすいワインに目移りしてしまうピエモンテ州。大地の恵みに溢れる秋なら一層、心もお腹も満たされる旅となるでしょう。皆様も、ぜひ、一度ピエモンテに足をお運び下さい!(山岸青霞)

イタリアのツアーはこちらから
(秋のピエモンテとアスティのパリオ祭を訪ねるツアーは、例年2月発表、9月出発です)

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