砂漠の下にある意外なもの・・・リビアの国家プロジェクト視察記

ところで、リビアは国土の90%以上を砂漠が占めているのをご存知でしょうか?地域によっては海岸のすぐ傍まで砂漠が迫っています。このリビアの広大な砂漠の地下には石油と共に、ある驚くべき、意外なものが眠っているのです。
それは巨大な地底湖です。
しかも太古の昔から長い年月をかけて貯まっているので「化石水」と呼ばれています。実は、この膨大な化石水を汲み上げて、巨大パイプで地中海沿岸部までひき、緑豊かな農地を広げようという驚くべき壮大な計画(GREAT MAN MADE RIVER,略してGMR)が指導者カダフィさんによって実行されており、しかも工事も終盤を迎えているというのです。サハラ砂漠に向かう移動中に工事現場を視察してきました。

何とダイナミックでお金のかかる計画でしょうか!!
日本には無い、圧倒的なオイルマネーの強さと人々が抱く水への強い期待を実感しました。実際にリビアの人々はこのパイプラインができあがるのを心待ちにしているようです。
ダイナミックなのは沿岸部の古代遺跡だけではありません。砂漠の中を延々と続くパイプを見て、カダフィさんの強力な指導力、産油国リビアの底力を垣間見た貴重な体験でした。
皆様も是非、リビアの砂漠に立って見てください。工事が終わらないうちに。
(上田晴一)
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