2008年10月10日 (金)

中欧ハプスブルク家の物語を訪ねて

Hof_palace_2 一昨日、初秋の中欧より帰国しました。到着した頃はまだ緑が大部分だった木々の葉も、日ごとに黄やオレンジに色を変え、町がどことなしか暖かな雰囲気に包まれてゆく、そんな移ろいゆく美しい季節の中での旅でした。天候にも恵まれ、アルプス山岳道路からはオーストリア最高峰グロースグロックナー山の勇姿がくっきりと浮かび上がりました。

Heiligenblut今回は650年の長きにわたり中欧に君臨したハプスブルク家ゆかりの古都や宮殿を訪ね歩く旅。ブダペストやウィーン、プラハといった中欧の珠玉の街々に加え、オイゲン公ゆかりのホーフ宮殿やゲデレー城、シシィ博物館など通常の観光コースでは訪れる機会の少ない見どころも満載。かつて「陽の沈まぬ帝国」と謳われたハプスブルク帝国の絶大さを多面的に味わうことができました。
Salzkammergut お勧めは、通常のツアーではめったに訪れないであろうオイゲン公のホーフ宮殿。 地平線まで続くような広大な庭園に可憐な花々が咲き乱れ、豪奢な宮殿がでんと迎えてくれます。一歩、宮殿に足を踏み入れると、贅を尽くした装飾品や珍しい調度品と高貴な肖像画が当時の栄華を物語ります。皇帝や王族のいなくなった建物は激動の20世紀を経たのち修復が施されて人気の観光スポットとして、広大な庭園はまた市民の憩いの場として生まれ変わっていました。
Praha旅も終盤、ザルツカンマーグートからチェスキー・クルムロフ、プラハへと向かう車窓の黄葉の風景はしみじみと胸に迫り、ドヴォルザークの調べを聴きながら各国の歩んだ歴史の重みを改めてかみしめました。
(石堂 佐和)
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