2008年10月27日 (月)

秋の九寨溝・黄龍に行ってきました!(中国)

Koryu 去る5月に発生した四川省大地震の影響が心配された九寨溝・黄龍。8月から既に国内外の観光客に開放されていましたが、実際にどうなっているのか少しの不安を抱えて出発しました。
今回の旅では西安から一気に飛行機で九寨溝に入ります。天気は快晴。山間の空港に近づくにつれ、白銀に輝く鋭い岩山の連なりが眼下に現れました。その瞬間、機内には「お~っ」という歓声が。いよいよ中国奥地にきたという気持ちが高まります。

Kyusaiko 空港から九寨溝まではバスで約2時間。途中の風景はすっかり秋めいていました。山や田畑は黄色に色づき、その向こうに2、3日前に降ったという雪を被った峰々が聳えています。やがて深い峡谷を縫うようにしてバスは進み、視界が開けたところに九寨溝のホテル群がありました。道路もホテルも昔のままです。また、中国国内はもちろんのこと、欧米からの観光客で賑わっていました。とはいっても、今年は並ばすあっさり九寨溝風景区に入場できました。各観光下車ポイントも列を気にすることなく写真も取り放題。通常ならばディズニーランドなみに込み合っているのに・・・。昨年までの芋の子を洗うような状態がちょっと懐かしくなりましたが、やはり人ごみを気にせず、のんびり観光できるのは嬉しいことです。
さて、おかげ様で九寨溝は秋晴れ。紅葉はまだちょっと早いような感じでしたが、黄色く染まった木々が青く澄んだ湖面に映るさまは、「童話的世界」そのものでした。風に揺れるすすきも風情があります。しかも空気の美味しいこと!真珠のごとく流れ落ちる滝や、小川のせせらぎ、翡翠の湖を見ながら森の中をハイキングしていると、体の中から浄化されるような気分になりました。五感が癒されるとは、まさにこのことでしょう。
そして黄龍の神秘的な美しさも健在でした。地震の影響が最も心配されたロープウェイも順調です。あっという間に約3,500mの地点へ。木道を1時間程歩くと、雪を被った雪宝頂が目に飛び込んできました。最終目的地・黄龍寺に覆いかぶさるようにして、青空に聳えています。それはもう息を呑む荘厳な光景です。また、黄龍の水色に、碧色に、藍色にゆらめく湖面を見ていると、時間が経つのも忘れるほどでした。今回は、終日黄龍ハイキングしたので、思い思いの場所で好きなだけ時間を過ごすことが出来ました。
九寨溝・黄龍の自然は、中国一の、いいえ世界一美しい仙境の地。来年、ぜひ九寨溝・黄龍にお越し下さい。 (大西 理子)

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