2008年10月23日 (木)

秋の巡礼路(スペイン・フランス)

Pilgrimage 先日「ル・ピュイから聖地サンティアゴへ」12日間から帰国しました。近年再び注目を集めている聖地サンティアゴ巡礼ですが、今回の出発点はフランスのル・ピュイから。巡礼は約1,600㎞を通常2ヶ月から2ヶ月半かけて歩く長~い道のり。今回のツアーでは主に数ある巡礼路の中、「ル・ピュイの道」を中心に途中巡礼ハイキングもしつつ聖地サンティアゴ・デ・コンポステラを目指すツアーです。

今回の季節は黄葉の真っ只中!2日目にリヨンからル・ピュイへ行く道中から、辺りの自然は色付き、美しい景色は最後のサンティアゴまで続くことに。やはり黄葉はヨーロッパの醍醐味でもあると再確認しつつ、南西フランスと北スペインの自然美に感謝の耐えない日程となりました。

Rokamadour フランス部分のハイライトの一つでもある奇跡の聖域ルルドは、今年「マリア様誕生150周年」と言うこともあり、いつもより多くの人々が、奇跡を信じて世界中から集まり、特にロウソク行列では聖域を埋め尽くす程の人々とロウソクで、神秘の明かりに包まれる幻想的な雰囲気がありました。150年前に聖女ベルナデッタの前にマリア様が現れて以来、奇跡の洞窟に沸く聖水の起こす奇跡は数知れず・・・これかも世界中の人々を惹き付ける聖地であり続けることでしょう。ルルドを出発するといよいよバスはピレネー山脈へと入っていきます。今回は快晴と黄葉のソンポール峠を抜けてスペインへと入ります。

スペインでも北スペインならではの趣深い街や村を訪れ、各地に点在するロマネスク芸術を訪ね、中世の時代から時が止まってしまったかのような、他では味わえない観光の日々となります。途中、パンプローナ近郊からプエンテ・ラ・レイナまでの巡礼路ハイキングでは実際に巡礼の気持ちになり、巡礼路を歩き、中世から数多くの巡礼の歩いた道を進みます。天気にも恵まれ、まさに巡礼日和の気持ちのいい体験巡礼となりました。

Santiago 日程が進むに連れて、ゴール・サンティアゴが近くなる・・・喜びと同時にツアーの終わりが近くなる寂しさもありつつ、いよいよサンティアゴの大聖堂を望むゴゾの丘に到着です。夢にまで見たサンティアゴが目の前に見えたとき、巡礼は何を思ったのだろうか・・・西日を浴びたゴゾの丘はまた格別で、迫るサンティアゴへはもうすぐ。ツアーとは言え、ここまで来ると気持ちは巡礼そのものです。サンティアゴに到着し、しばらくすると満月が!快晴の夜空にライトアップされた大聖堂とその後ろには美しく輝く満月が・・・思わず言葉を失う美しさにしばし時を忘れてしまう。翌々日、また来ることを聖ヤコブに約束し帰国の途へ・・・

これから冬を迎える南西フランス・北スペイン。来年の春、美しい野花とともに再びシーズンがやって来ます。フランス・スペインも他の地域には見られない美しい自然と、巡礼路独特の趣深い街や村に点在するロマネスク芸術など、魅力溢れる地域です。是非一度足を運んで見てはいかがでしょうか?<関口>

北スペイン・南西フランスのツアーはこちら
(ツアーは例年前年12月発表、翌年4~10月の設定です)

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コメント

兄弟姉妹の皆様、

秋田の聖母マリアの奇跡の巡礼地を知っていますか?

1973年から1982年まで、秋田県秋田市郊外の小さな修道院で、聖母マリアの不思議な出来事がありました。

当時は、世界的に大騒ぎになり、奇跡に立ち会ったカトリック神父が出来事を記録した著作は、4ヶ国語に翻訳され、現在も世界で読まれています。

世界のカトリック教徒の間では「Our Lady of Akita」の名前で知られています。

世界11億人のカトリック教徒の間では、よく知られた出来事なのです。

ぜひ、ホームページをご覧下さい。
http://www.newlifejm.net/japan_top.html

投稿: フランシスコ | 2010年2月10日 (水) 11時27分

>フランシスコ様

コメントありがとうございます。
関口に代わりましてご挨拶申し上げます。

聖母マリアの出現の奇跡は、このフランスのルルドやポルトガルのファティマなど各地で伝えられていますが、日本でもあったのですね。

勉強になりました。
ありがとうございます。

投稿: 山岸 | 2010年2月15日 (月) 18時24分

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