黄金の秋、ショパンの故郷を訪ねて(ポーランド)
ポーランドの首都ワルシャワ。首都ではありますが市内にはたくさんの公園があり、市民の憩いの場となっています。その中でも市内最大のワジェンキ公園は広さがなんと70ha(東京ドーム約15個分!)。その敷地内にポーランドが生んだ偉大な音楽家、ショパン像があります。柳の下で物思いに耽っているショパンは何を思っているのでしょうか?20歳で愛する祖国を出てから、二度とポーランドに戻ることはなかったショパン。そんな彼が生まれたのは、ワルシャワから車で1時間程走ったところにあるジェラゾバ・ヴォラという村。父親のミコワイ・ショパンがスカルベク伯爵の子供達の家庭教師をしていたことから1810年2月22日(3月1日説も有り)にジェラゾバ・ヴォラで誕生しました。その後父ミコワイがワルシャワで新しい職に就いた為、一家はワルシャワへ引越しましたが、体が弱かったショパンは夏休みなどの休暇をこの村で過ごしました。
ショパンの生家は現在博物館となっており、ショパンの生まれた部屋やショパンが弱冠7歳で書いた「ポロネーズ」の楽譜、子供とは思えない達筆さで書かれた両親へのお祝いカード等々が見られます。5~9月の毎週日曜日にはピアノコンサートも開かれ、『ピアノの詩人』ショパンの旋律に多くのファンが酔いしれます。
今回は素晴らしい黄金色のポーランドのご紹介でしたが、厳しい冬を越えて訪れる春の菜の花カーペットもお勧めですよ。自然を愛するポーランドの人々と、ショパンの美しいメロディーが皆様を迎えてくれるはずです。
(奥村 佳織)
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