2008年11月20日 (木)

【穏やかなラオスが華やかに!タートルアン祭を満喫!】

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先日、「タートルアン祭とラオス周遊 10日間」の添乗より帰国致しました。
 タートルアン祭は、旧暦12月の満月の日を中心に行われるラオス最大のお祭りです。ラオスの象徴であるタートルアンは、このお祭りの期間中、華やかに輝き、普段は穏やかなラオスはにわかに活気付きます。期間は3日間で、今年は11月10日から12日まで開催されました。

1日目はオープニングセレモニー、2日目はパレード、そして3日目は大読経会でフィナーレを迎えます。04blogtemplate

期間中は、一年で唯一タートルアンがライトアップされ、幻想的な光景が楽しめるチャンスです。今回のツアーでは、2日目のパレードとライトアップ、3日目の大読経会を見学し、お祭りムードで活気付くラオスを存分にお楽しみ頂くツアーとなりました。
 お祭りの期間は3日間ですが、タートルアンはその日を待ちきれないとばかりに、すでに1ヶ月も前から賑わい始めます。ラオス国内はもちろん、近隣諸国からも多くの僧侶が集まり、タートルアンで寝泊りをしながらお祭りの日を待ちます。タートルアン前の広場には露店が立ち並び、日に日にお祭りムードは高まります。1日目のオープニングセレモニーを迎えると、タートルアンがあるラオスの首都ビエンチャンはいよいよお祭りのムード一色となります。  01blog

お祭りのメインでもある2日目のパレードは、着飾った人々が沢山の紙幣を付けたお花のお供え物を手に、黄金に輝くタートルアンへと向かいます。決して裕福な国ではないラオスで、紙幣を惜しみなく付けたお供え物は、ラオスの人々の信仰の篤さを象徴しています。タートルアンへと続く道は、お祭りの期間中歩行者天国となり、お供えを持った人々の列は実に2km以上続きます。普段は穏やかで静かなラオスですが、この日ばかりはどこから集まって来たのかと思うほどの人でごった返し、たちまち熱気で溢れます。人々は、お供え物を手に、タートルアンを3周まわった後、お祈りを捧げます。若者たちは、楽器を演奏ながら練り歩き、タートルアン前の広場に設置された特設のステージでは歌ったり踊ったりと実に賑やかです。
 この賑やかな雰囲気は、夜になっても途切れることはなく、人々はライトアップされたタートルアンを一目見ようと、再びそこを目指します。今度はロウソクやお線香を手に、タートルアンを3周回ってお祈りを捧げます。何百、何千という人々が灯した炎の光が、暗闇のなかぼんやりとゆらめき、タートルアンの周辺は実に幻想的な雰囲気でした。02blogtemplate 
 最終日の3日目には、大読経会が行われます。昨日の喧騒はどこへやら、タートルアンへと続く道は、お坊さんたちと托鉢の鉢がずらりと並び、厳かな雰囲気へと変わります。ようやく白み始めた薄明かりの中、沢山の人々がお供え物を手にタートルアンを目指し、タートルアンへの道は再び長い行列で埋め尽くされます。敬虔な上座部仏教国ラオスでは、このお祭りの托鉢は年に一度の大切な行事なのです。
 夜明けと共に、集まった人々は一斉にロウソクに火を灯し、高僧の声に合わせて読経が始まります。男性はパービアンという織物を肩からたすき掛けにし、女性はさらにシンマイという絹製のスカートの正装で熱心に祈りを捧げます。大読経会が終わると、人々は持ち寄って来たご飯やらお菓子やら、さらには紙幣やらを、ずらりと並んだお坊さんにお布施をして回ります。すでに夜が明ける前から集まり始めた人々は、昼近くになっても途切れることはなく、タートルアンの周辺には、お布施をする信仰深い人々で終日賑わいます。03blogtemplate 
 ラオスのタートルアン祭は、宗教的な儀式であることはもちろんですが、それ以上に、本来お祭りがもっている心躍るような雰囲気を今なお十分に与えてくれます。普段は穏やかなラオスですが、この3日間は華やかな民族衣装で着飾った女性たちや、熱心に祈りを捧げる人々など、いつもとは違ったラオスの一面を垣間見ることができるツアーとなりました。(兼井友里)

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