2008年12月19日 (金)

最果ての別天地・パタゴニア

Moreno  先日、今シーズン初のパタゴニアツアー「パイネハイキングとパタゴニア大自然紀行11日間」より帰国しました。短い春に、ここぞと咲く花々を愛でながらのハイキング、風が強いことで知られるパタゴニアですが穏やかな日々でした。さて、パタゴニアというのは南米大陸の南端、アルゼンチンとチリの2ヵ国にまたがる、南緯40度以南の土地のこと。私たちの住む日本からは飛行機の移動だけでも約24時間と、まさに世界で一番遠い所に位置していますが、どれだけの時間をかけても訪れる価値のある風景がそこにはあります。

Arenas  パタゴニアの見所を押さえた今回のツアーのハイライトはずばり、ロス・グラシアレス国立公園内にあるペリト・モレノ氷河。アンデス山脈の1つの峰に何万年という時間をかけて降り積もった雪が、押しつぶされて氷の塊になり、さらに押されて全長30㎞の巨大な氷の河になります。このペリト・モレノ氷河のすごいところは、流れてきた高さ50mも氷の塊が、展望台のある半島の目の前まで迫り、そこで初めて崩れおちること。真っ赤なノトロの花の咲く遊歩道を歩き、展望台でじっくりと崩落の瞬間が訪れるのを待ちます。「あそこが崩れそうだね」「崩れろ~」と歓談をしながらカメラを構えると、私たちの念が通じたのか瞬間!大きな氷の塊がどどどっと音をたてて湖に崩れ落ちました。わぁっと、一斉に歓声と拍手が湧きます。皆同じ気持ちでこの瞬間を待っているのですね、なぜか連帯感が生まれているのが可笑しなところです。
 温暖化で世界中の氷河が急速に後退している中、パタゴニアのこのペリト・モレノ氷河はいまだに大きさが変わっていないこと、また観光の拠点カラファテの町から車で1時間半とアクセスが容易なこと、そして氷河の崩落が間近で見られることから、世界中から旅行者を呼んでいます。しかし、日本でも7月記事になったように、今年は観測史上初めて冬のただ中に大崩落がおこりました。温暖化の影響がこの氷河でも見られるようになったかと憂いながらも、11月末でも圧倒される崩落を見ることができ、訪れた人々も大満足。
これは本格的に崩落シーズンに入る1月以降も大いに期待ができそうです。また、固有のアツモリソウなどの可憐な花々を愛でながらのパイネ国立公園のハイキング、厳しい自然の中にあってもカラフルでラテンな印象のかわいらしい町々、南米の南の果てを目指しての道行と、最初から最後まで見たことのない景色に心躍らせるのがパタゴニアのツアーです。
 遠いから…と敬遠されていらっしゃる方も、ぜひ今シーズン、最果ての別天地を求めて訪れてみませんか。

(佐賀)

中南米のツアーはこちら
動画「モレノ氷河の崩落」はこちら
「パタゴニア特集」はこちら

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