夜の都へご招待。 ホイアンとアンコールワットにて。
今回のコースでは、毎月、旧暦の14日に行われているホイアンのランタン祭りへご案内致しました。
ホイアンは、ベトナム中部にある町、2世紀ごろから始まったチャンパ王国の時代にはすでに港町として栄えていたといいます。16世紀頃には、日本人も日本人街を作っていたそうで、その旧市街は世界遺産にも登録されています。
屋根のついた珍しい橋は、今でも来遠橋(日本人橋)と呼ばれています。
しかし、徳川幕府時代の鎖国令の後、日本人の数は大幅に減少しました。そして、その後、この地には中国人が住んでいたという事で、中国の影響も感じることができます。
昼の観光ではホイアンの旧市街歩きへ、そして夜は、毎月旧暦の14日に行われる、ランタンフェスティバルへご案内させて頂きました。
昼のホイアンは、黄色の壁の眩しい、瓦屋根の続く町。漢字の書いてある赤い柱、入口の狭い、奥に長い古い民家。内部には、日本、中国からの影響、そしてベトナムの伝統的な建築様式を見ることが出来ます。 そして、夜のホイアンは、ランタンに照らされた町がほんわかした光に包まれ、どこか懐かしい気分にさせてくれます。軒先には、色とりどりのランタンが吊るされているのは勿論の事、神様へのお供え物があったり、アオザイを着た老人、ゲームをする人々。昔から続いているこのイベントから、ベトナムの伝統的な姿を見ることができます。
また、カンボジアでは、ゆっくりとアンコールワットの観光へご案内。かの有名なスーリヤバルマン2世によって12世紀初めに建てられたアンコールワット。その姿は今も世界中の人々を魅了してやみません。そんなアンコールワットでは、朝日に照らされる中央祠堂、夕日染まる第一回廊、そして夜にはライトアップされた姿をお楽しみいただきました。かつては金箔で覆われていたというアンコールワット。昼の凛とした壮大な雰囲気はそのままに、様々に色を変え、ライトアップされたアンコールワットは、更に神秘的で、幻想的で、数百年の時を超え、アンコール王朝の全盛期が今まさに目の前にあるように思えてきます。
朝日や夕日に照らされるアンコールワットともまた違う素晴らしさが体験できると思います。
今回は、ホイアン、そしてアンコールワットにて、昼間の姿だけでなく、昼間とはまた違った夜の姿も見ることができました。
ホイアンでは、どこか懐かしさを感じる街並みを、アンコールワットでは太陽の光、そしてライトアップされた遺跡の素晴らしさをぜひご堪能下さい。 (津波みのり)
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