「うし」の国、インドで年越し
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。年末年始をインドで過ごしてきました。
ジャイプールでマハラジャの旧居、「ラージパレス」に宿泊する今回の旅、見どころは宮殿に留まりません。
小説「深い河」の舞台としてもよく知られる聖地ベナレスは、何度行っても神聖なものを感じさせる場所。明け方、聖なるガンジス川での沐浴風景を見に出かけると、まだ真っ暗な中なのに、続々と人びとが川に向かっていきます。巡礼者たちが方々で打ち鳴らす楽器の音で辺りはずいぶんと賑やか。遠路はるばるガンジスの水を求めてやってくる人々に、信仰の力を実感させられました。
ガンジス川の水は何年たっても腐らない、「聖なる水」と言われます。何ともいかがわしい話と思いますが、一説によると科学的な根拠もあるそう。ヒマラヤに端を発するガンジス川には流域で生育する薬草のエキスがたっぷり溶け込み、その中には防腐剤の役目を果たすものもあるのだそうです。
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