2008年、年末のチュニスとマルタ
先日「のんびりマルタとチュニス9日間」のツアーより帰国しました。2008年のクリスマスに成田を出発し、新年2日に帰国という年越しツアーでした。
最初に訪れたチュニジアでは、首都チュニスで5つ星ホテルに3連泊。かつて地中海の広大な領域に勢力を誇ったカルタゴ遺跡、白と青の美しい街並みのシディブサイド、そして中世アラブの生活が息づくチュニスの旧市街など、チュニジのハイライトを観光しました。
そして後半は、地中海の十字路マルタ共和国です。マルタは淡路島の半分の大きさのマルタ島、東京都大田区と同じ位の大きさのゴゾ島などの小さな島々で構成された共和国です。地図で場所を確認するならヨーロッパとアフリカの間を見てください。地中海の中央部、長靴形のイタリアのつま先の先にあるシチリア島よりも南93㎞にぽつんと浮かぶ小さな島が見つかると思います。そんな小さな島ですが見所は意外にたくさんあります。エジプトのピラミッドよりも古い時代の遺跡タルシーン神殿やハイポジウム地下神殿、聖ヨハネ騎士団が築いた城塞都市ヴァレッタ、そして神秘的な青の色が美しいブルーグロットなど。歴史、自然、美しい街並みなど、どこに行ってもそれぞれ違う魅力に触れる事ができます。しかも、小さい国ならではの短い移動時間も魅力のひとつです。
ツアーの4日目12月28日、チュニジアからマルタ島に移動すると景色はイスラムからヨーロッパへガラリと変わります。チュニジアは98%がイスラム教という国なので、当然ながらクリスマスムードは全くありません。年末の買い出しなどで忙しそうな街の人々を見ていたら、思わず日本での年末を思い出してしまいました。日本なら店先のツリーが門松に変わっている時期ですが、カトリック教徒の多いマルタでは街のメインストリートにクリスマスイルミネーション用の飾りがたくさん取り付けられていました。夜には色とりどりに光り輝いて街を彩る飾りは、星、花、天使など、様々な形がありとても可愛らしく見ている私達を楽しい気持ちにさせてくれました。こういった飾りはクリスマスに限らず年が明けても街の人々の目を楽しませているようです。
マルタ島で4連泊したエクセルシオールホテルは旧市街の入り口・シティゲートまで徒歩5分の好立地。場所がいいだけではありません。美しい地中海も眺められる最新の5つ星ホテルなので優雅な滞在を楽しめ、利用したお客様からとてもご好評頂いているホテルです。
12月31日の夜にはドレスアップした紳士淑女が集まり、ホテルのロビーはとても華やかでした。ロビーには美しく飾られた大きなクリスマスツリーがあり、その前で記念写真を撮る人や、豪華なソファでワイングラス片手に語りあうカップルなどとても賑やかで楽しい風景です。こたつに入って除夜の鐘に耳を傾ける日本の年越しも良いけれど、それとは全く違うマルタの年越しもとても楽しい思い出になりました。
皆様は2008年の年末はどこで過ごされましたか?毎年毎年行き先を変えて、各国での年末の様子を見てみるのも面白いかもしれません。
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