2009年1月14日 (水)

豪華絢爛!ウィーンフィル・ジルベスターコンサートの夕べ

  先日「ウィーンフィル・ジルベスターコンサートと中欧三都巡り 8日間」のツアーより帰国致しました。01141
 日本でもウィーンフィルのニューイヤーコンサートは年明けにテレビ放映されており、ご存知の方も多いか思いますが、ジルベスターとは、独語で「大晦日」を意味し、ニューイヤーコンサートの前日にウィーンフィルの本拠地・楽友協会で、同じ曲目が演奏されます。今回で37回目を数えるこれらの演奏会が初めて行われたのは、1939年の大晦日のこと。ヨーロッパ全体が第二次世界大戦の暗い渦の中にあった時代に、ウィーンフィルが、ウィーンの人々が愛してやまなかったシュトラウス・ファミリーの曲目を並べて演奏会を開催したのが始まりとなります。つまり、ニューイヤーコンサートの元祖とも言えるのが、この「ジルベスターコンサート」なのです。

 さて、今回の指揮者は、ベルリン国立歌劇場音楽監督であり、ピアニストでもある、ダニエル・バレンボイム。円熟期を迎える名指揮者のタクトと、それに合わせホールに響き渡るウィーンフィルの音色は、決して優雅の膜は破らないものの、華やかで、情熱的で、一年あった嬉しいことも悲しいことも全て昇華させ てくれるほどのものでした。
 また今回のコンサートでは、バレンボイムらの演出に、驚かされ、そして思わずクスリと笑ってしまう場面が度々ありました。コンサートのラスト、オケのメンバーが徐々に減っていくというパフォーマンスで知られる、ヨーゼフ・ハイドン作曲の『交響曲第45番「告別」から 第4楽章』 では、通常最後に残ったヴァイオリン奏者が静かに演奏を終える…のですが、そこはさすがのバレンボイム。「まだ終わってないよ!」というバレンボイムの声が今にも聞こえてきそうなくらい、ユーモアたっぷりなコミカルな演技で聴衆を沸かせてくれました。そして、アンコールの定番曲『美しく青きドナウ』では、可愛らしい妖精たちも加わり、『ラデッキー行進曲』では、聴衆も手拍子で演奏に加わり、その瞬間はまさに、楽友協会の黄金のホール全体が一体となり、これ以上ない幸福感で包まれたひと時でした。

 

01142  「冬のヨーロッパ」を避けられる方も多いかもしれませんが、ヨーロッパの醍醐味は「冬にあり!」と言っても過言ではありません。風情のある街並みにしっとり灯るイルミネーションに、クリスマスシーズンでどことなく浮き足立つ街の人々。小雪がちらつけば、雪華模様がコートに浮かび上がり、寒さもほっこり和らぎます。また、今回バス移動中に出会った一面樹氷に覆われた景色は、見事な満開の雪の華を見たようで、思わぬ感動のシーンとなりました。
 ウィーンフィル、ジルベスターコンサート…。普段あまり関心がない方には、少々お堅い、敬遠しがちなイメージの単語が並びますが、日本人なら誰もが必ず耳にした事のあるシュトラウス・ファミリーの軽快な調べはきっと誰にも、素晴らしい一年の締めくくりと、幸福に満ちた新年の幕開けを届けてくれることでしょう。テレビでは到底味わえない感動を是非その目で!

(彌永 亜実)

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