2009年1月 9日 (金)

「素朴」の魅力 中国・雲南省

Shilin 先日、「麗しの雲南ハイライト」の添乗より帰国致しました。今回の旅では、雨期の為10月までの日程には含まれていなかったシーサンパンナの観光を交え、椰子の木が生い茂る村と、それとは対照的に雪が時折ちらつく麗江と、9日間で春夏秋冬を感じるような旅となりました。

今が観光真っ盛り、亜熱帯気候の楽園シーサンパンナ(西双版納)では、人々の生活の拠り所であるガンランパの市場を見学。バナナの葉を下敷きにして、朝取れたばかりの野菜や自家製のお豆腐、竹筒に入れて蒸したお餅、籠に入った鶏などが所狭しと並んでいます。今日の食卓に並べる食料を買いに、活気溢れる市場にシーサンパンナのお母さんが集まります。ずらっと並べられた野菜の中には、日本では見かけないような野菜がほとんど。そのどれもが自然に育てられているため、青々とした葉と茎が自然栽培の野菜の新鮮さを感じさせます。また、市場にはパパイヤやパッションフルーツ、椰子の実、マンゴスチン、モンキーバナナなど南国の果実が山積み!中国といえども、植物や果物、生活様式や民族の習慣は全く異なっており、お隣東南アジアの国々を思わせます。ミャンマー、ラオス、ベトナムと国境を接するここシーサンパンナは古来より、東南アジアの国々との貿易町として栄えました。メコン川の上流である瀾滄江は貿易に欠かせない川であり、今もこの川を下り上りして東南アジアの国と貿易を続けています。そのためその暮らしは東南アジアの国と似通っているところも多く、またゴムの木が乱立する林や至る所に生えるココ椰子の木を見ていると、とても中国とは思えず驚きの連続です。 Xishuangbanna_2
 ガンランパ以外にも、タイ族の住むモウ養やモンルンの村、ハニ族、花腰タイ族、早タイ族の村を訪れ民家を訪問。昔ながらの高床式の家に住み、突き出たベランダで暖かい日差しと柔らかい風を受けながら民族衣装を着たおばあちゃんが機織りをする姿に心が和みます。なんて穏やかで、ゆったりした午後だろうとうらやましくなるくらい、のんびりとした昼下がりでした。日が昇ってから沈むまで、時間に終われることなくあるがままに過ごす村の人々に時計は必要ないのだと思いました。太陽に従い地動とともに生活をすることが至って普通の日常であり、太陽の恵みを受けた野菜や果物の美味しさを味わう。収穫した豆の殻を家族みんなで剥く。かつての日本でも当たり前だった田舎の風景を見に、足を運ぶ日本人。よく考えると不思議な話ですが、村の人たちはにこにこ笑って歓迎してくれます。そんな素朴さに触れながら、「素朴なことの良さ」を、じっくり堪能できる旅です。
 
シーサンパンナの後に訪れた麗江は、なんと6℃!吐く息も白く、風がひんやりと冷たいですが日中は良く晴れて日差しも強く、麗江に住むナシ族にとって神の山として崇められている玉龍雪山(5596m)を、美しく臨むことができました。万年雪をたたえる峰々を見ていると、時間のたつのを忘れるほど。エベレストより3000メートル以上も低い標高にも関わらず、未だに未踏峰の山であることに驚かされます。しかし世界遺産、麗江古城からの神山の姿は、誰にも登らせはしない威風堂々としたオーラを漂わせているようです。
 その麓に広がる麗江古城は、明の時代に支配者木氏が作り上げた古城ですが、まずその中を流れる川の美しさに圧倒されます。古城内に、小さいものを入れると300本以上流れていると言われる川には、陽の光を浴び金魚が気持ちよさそうに泳ぎ、藻がなびき、まるで絵に描いたよう。この水も、まさに玉龍雪山の恩寵故の清らかさなのです。夕暮れ時、ぽつぽつと屋根瓦から下がる赤ちょうちんが、夜の古城に彩りを添えます。そして昔ながらの趣ある石畳を歩いていると、路地に入りたくなりわくわくします。特に夜のライトアップされた古城はため息が出そうなほど風情があり、時間が過ぎるのもあっという間で、古城の魅力に取り付かれてしまいます。

 このツアーの題名でもある、「麗しの雲南」。本当にこの名の通り、麗しい麗江の町並みを歩き少数民族の聖地雲南省の魅力を存分に味わう旅です。また、同じ中国とは思えないようなシーサンパンナのタイ族やハニ族の暮らしの文化、日本がまるまる入ってしまう面積を持つ雲南省独自の文化。その魅力に心奪われもう一度来たいと思わずにはいられなくなる場所です。
 豊かな自然と素朴な人々、鮮やかな民族衣装と美しい町並みを味わいに、雲南省へ足を運んでみませんか。(奥谷真弓)

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コメント

'00年4月。雲南省物語15日間でシーサパンナの水掛祭りにに行きました。水を掛けられたくて水中カメラ、短パン、Tシャツで大きな噴水のある広場へ出かけました。派手に水を掛けられましたが燃えました。
今一度行きたくてツアーを探しましたが朝日旅行しか見付かりませんでした。(麗江、大理、石林に行くのが気に入りません)。懇意の中国人の旅行社員に話したら今は観光化が進みすぎて面白くないから各社とも止めているとのこと。お祭り
好きの貴社のリストにも上がっていませんが矢張り見限ったのでしょうか?

投稿: 飯塚 博次 | 2009年1月14日 (水) 00時57分

飯塚様
コメントをいただき、ありがとうございました。シーサンパンナの水掛祭りは、毎年企画しておりましたが、現在はまだ検討中でございます。決して見限ったわけではございませんので、企画が実現した際は改めて発表させて頂きます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。(中国担当・大西)

投稿: 大西 | 2009年1月15日 (木) 22時41分

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