ボルネオ島で出会ったコウモリとボルネオ象
ボルネオ島ジャングル探険とブルネイ王国」より帰国しました。今回は、ボルネオ島で出会ったコウモリとボルネオ象をご紹介します。
「コウモリ」
国立公園入り口からコウモリが棲む洞窟まで、ジャングルの中に同化するように生息するナナフシや、木を登るリスに出会いながら遊歩道を歩いていきます。ここには沢山の鍾乳洞があるのですが、鍾乳洞の活動が終わってしまった洞窟は、コウモリの巣窟と化しています。ディアケイブと呼ばれる洞窟はキレイな水を湛えて、かつては鹿が集まっていたそうです。そして今では洞窟内の天井部は無数のコウモリたちで黒く覆われています。あまりにも広大なため、洞窟内を歩いていてもコウモリが近くまで降りてくることはもちろんありませんが、「棲んでいる」という雰囲気を感じながら、そして彼らのフンの匂いを感じながら洞窟内をぐるりと歩きます。
そして夕刻、エサを採るために洞窟から外へ飛び出すコウモリの群れを観察所から眺めるのですが、これがすごい!ひとつの列のような形を成して、コウモリが一斉に飛び出してきます。何グループもどんどん出て来るので、写真を撮り損ねてもチャンスが何度もあるのもおいしいところです。
「ボルネオ象」
キナバタンガン川のジャングルクルーズでは、スカウの周辺に生息する絶滅危機ともいわれる野生のボルネオ象やオランウータンを見つけるのが目的です。テングザルはあちこちの木々で見かけ、枝から枝へピョンと飛び移る度に、ボートからは歓声があがりました。「象はムリですかね」なんて口にはしながらも、誰しも奇跡を期待していました。2時間近くボートに乗り、もうすぐスカウに着くかな、という頃、突然、ボートの先頭に立っていた現地ガイドが飛び跳ねて騒ぎ出し、「エレファント!エレファント!」と絶叫。母親象と子供2頭が水浴びをしているではありませんか!私たちは全員総立ちで、それから20分ぐらい、象が対岸まで泳いでいくまで、ずっと近くで見ることが出来ました。ガイドさん曰く、「象が現れたのもラッキーだけど、泳ぐところを見るのはとても珍しい」とのこと。すばらしい2009年の幕開けでした!そして幸運なことに、その直後に野生のオランウータンにも出会えました。
皆様も是非、野生の動物たちに会いに行ってみませんか? (飯岡)
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コメント
ボルネオ旅行は最高でしたね。
いまでも一緒にいった5才の息子がTVでボルネオの紹介があると旅行の話をしますよ。
デイアケイブのコウモリ、間近で見たオランウータン、ジャングルで見たヒル・テングザル・ワニ、順番に並んでみたラフレシア、そして川を渡る象のことはインパクトがあったようです。
いつかまたユーラシアで『冒険』できればと思います。
投稿: 隊長の父 | 2009年5月31日 (日) 02時42分
隊長の父様
ボルネオのご旅行にご参加下さり、誠にありがとうございました。飯岡は生憎現在添乗中でございますので、また帰国後にコメントさせて頂きます。
投稿: 管理人 | 2009年6月 1日 (月) 11時03分
隊長の父様
コメントありがとうございます。そして、ツアー中は大変お世話になりました。
今思い返しても、あれほど天候と動物の運に恵まれたのも奇跡かなと思えるほど、見たいもの全てを見ることができたツアーでした。
隊長もボルネオ島を記憶していてくださっているとは嬉しい限りです。
またどこかの『冒険』でご一緒できるよう、願っております。
投稿: 飯岡 | 2009年6月 5日 (金) 15時35分