医療大国・キューバ
旅行中、できればお世話になりたくないお医者様。しかも、添乗員であるならば、より一層その思いは強い。しかし、そんなお医者様に、添乗員である私自身がお世話になってしまい、結果的に、それによって医療大国キューバの側面を垣間見ることができたのです。
といっても、体調が悪くなったとかそういうことではなく、誤って腕を切ってしまい、自分の持っていた絆創膏で処置したものの、なかなか血が止まらずどうしようかと思い、現地のガイドさんに相談したのが始まり。“血が思うように止まらないから、ガーゼとか消毒液ないかな??”と言った私に、“私は持っていないから、ホテルのお医者さんにでも聞いてみようか”と答えた現地のガイドさん。そう、キューバではホテルにお医者様の常駐していることが多いのである。24時間、ずっとそこにお医者様がいるわけではないが、お医者様か看護婦さんは必ずいる。だからいつでも気軽に相談することができるのである。
とういうわけで、朝からお医者さんに傷の手当をしてもらった私。しかも外国人である私も、なぜか無料でしてもらってしまった!!傷に塗る薬まで無料で頂いてしまったのである!そして、そのとき、もうひとつ驚いたことが。お医者さんのいる部屋に入ったとき、テーブルの上には小瓶に入った食べ物が沢山並んでいた。それは朝だったので、私はお医者さんの朝ごはんかなにかだと思い、“お医者さん、ご飯中だったんだね”とガイドさんに言うと、それはご飯ではなく、ホテルが出している朝ごはんのサンプルだったのである。つまり、ホテルが出している食品のサンプルを毎回小瓶に入れ、食中毒が出ないように毎回お医者さんがテストしているのである!かなりの感激!!日本でだってなかなかそんなことをしている所はないように思う。それが、この国キューバでは当たり前のように管理されているのです!!
旅行中、なかなかこうしたことに触れる機会は無いと思うし、あってほしくはありませんが、しっかりとした医療で支えられているキューバに深い感銘を受けた旅行でした。キューバは観光国としては地味なところかもしれません。でも、底知れない魅力があります。それは私たちとは全く違う環境に生きる人間の魅力であり、最低限の生活が約束されている人たちの安心感からくる一種の安らぎなのかもしれません。今、乾季を迎えるキューバ。皆さまもなんの心配もございません。是非、キューバを楽しみにいらしてください。
(尾形)
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