2009年3月 9日 (月)

朝日の奇跡、アブシンベル大神殿にて(エジプト)

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先日、「エジプト、ファラオが成し遂げた壮大なる世界10日間」より帰国しました。
10日間のスタンダードコースではありますが、アレキサンドリア~アブシンベルまで、バスと飛行機でじっくり巡ります。ギザのピラミッドやルクソールの王家の谷といった有名どころもちろん、コムオンボやエドフといったナイル流域にある小さな町の遺跡までくまなく訪れます。ナイル河クルーズのように、お部屋で寝転びながらゆったり移動する、ということはありませんが、船のスケジュールに左右されず効率よく見学できるという点は、10日間という短い日数においては大きな利点となります。また王妃の谷に残る、エジプトで最も美しいと言われる「王妃ネフェルタリの墓」特別見学も見逃せません!
しかし、今回のツアーにおける最大の目的は、年に2回しかチャンスのない「アブシンベル大神殿朝日の奇跡」を見に行くことでした。

エジプトの南端にあるアブシンベル神殿は今から3000年以上前、ラムセス2世によって建造されました。数ある遺跡の中でもその圧倒的な迫力・存在感は、悠久の時を経ても訪れる全ての人に感動を与えます。
もともとは現在の位置より60mも下の岩山を掘って造った遺跡ですが、アスワンハイダム建設に伴うナセル湖によって危うく水没しそうになりました。そこでユネスコが呼びかけ、救済に尽力することで世界に知られます。現在、ユネスコが世界遺産を毎年選定して、歴史遺産の保存に努めていますが、この制度が生まれるきっかけとなったのは、このアブシンベル神殿の救済計画でした。2

10月22日と2月22日の一年に2回だけ、普段は光の届かない神殿の最奥にある至聖所に朝日が一直線に差込みます。遥か昔のファラオの時代に設計されたとは思えない驚異の技術。奇跡の瞬間に立ち会おうと、この日には世界中から千人以上の人々がアブシンベルへとやってきます。もちろんそれだけの人数が神殿内に入れるわけではなく、多くの人々は外のスクリーンからその様子を目にします。
しかしこのためにやってきた私達はまだ夜明け前から神殿入口に並び、門が開くと神殿内でじっと朝日が昇るのを待ちます。すでに数十人が神殿の中に待機していますが、誰もが息を潜めてじっと日の出を待ちます。神殿の中で待つということは、世界遺産を前にして飽くまで鑑賞できるということ。私達の目の前にあるラムセス2世の壁画を目に焼きつけながら、古代に思いを馳せていると、突然全ての照明が落ちて神殿内は闇に包まれます。そしてゆっくりと朝日が昇り、至聖所が照らし出されると、その光景を目にしようと列が進んでいきます。

至聖所を通り過ぎ、外に出るとアブシンベル神殿の周りは、大勢の観光客や政府関係者、音楽隊にヌビア人ダンサーたちによってお祭騒ぎのようでした。国内も、国外の人々もラムセス2世の偉業を讃えています。次の奇跡は10月22日。もちろんすでにツアーのご用意はあります。皆様もナセル湖からの朝日を真っ直ぐ見据えたラムセス2世、ラー・ホルアクティ、アメン・ラー、プタハ神たちに出会いませんか?
(吉筋)

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