チューリップ揺れる春のトルコ
先日、「トルコ自然・歴史遺産と古都サフランボルを訪ねる」より帰国いたしました。
オスマン朝時代からの町並みの残る世界遺産の町・サフランボルや、奇岩・キノコ岩で有名なカッパドキア、パムッカレでは、石灰棚や古代都市ヒエラポリスの遺跡、信仰の篤い町・コンヤや、ヘレニズム文化の中心として栄えたペルガモン遺跡などなど。トルコを代表する観光地を織り交ぜた見所たっぷりの12日間でした。
トルコと聞いてまず思い浮かべる場所と言えば、やはりカッパドキアだと思います。
アナトリア高原の火山の噴火により降り積もった火山灰が積もり、それが長年風と雨に浸食され続け、出来上がった景観はまさに地球が作り出したアートと言えます。写真やテレビで観るカッパドキアは、青空の下、白い石灰岩の上にちょこんと乗った岩とのコントラストが印象的だと思いますが、今回のカッパドキアは少し様子が違いました。
この時期には珍しく雪が降ったのです。そのおかげで雪をかぶったカッパドキアを見ることができました。晴れている時のカッパドキアも素敵ですが、白く染まるギョレメ野外博物館やウチヒサールにローズバレー。凛とした冷たい空気の中で眺める奇岩には本当に妖精が住んでいるのではないかと思えるほどに素敵な雰囲気に包まれていました。
他の観光客もあまりおらず、ほぼ貸切でゆっくりと観光をすることができました。
冬のカッパドキアの後に訪れたイスタンブールは、あんなに降り積もった雪を思い出すのが難しいほどに暖かく、まさに今、春を迎えようとしているところでした。
今回は、ボスポラス海峡北側にあるエミルガン公園にて、満開のチューリップ、花じゅうたんの様に可愛らしいお花をお楽しみいただけました。アンカラからトルコへ入り、サフランボル、カッパドキアと移動をしている間は、イスタンブールでチューリップが咲いているか少し不安もありましたが、ブルーモスク、アヤソフィアの周辺や町の中にもお花が溢れており、春の到来を感じさせてくれました。
チューリップというお花、トルコからはイメージできないかもしれませんガ、実はトルコの国の花となっており、イスタンブール市のシンボルマークもモスクを模りながらもチューリップをイメージさせるデザインとなっています。
古代ローマから、オスマン、ビザンチンと様々な時代を経てきたトルコ。歴史の遺跡を観るのは事はもちろん、季節を感じることができました。これからは、夏に向かいトルコの観光も本番となります。遺跡見学とともに季節を感じるものを探してみてはいかがでしょうか。 (津波)
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