2009年4月 2日 (木)

飛天舞い遊ぶ敦煌、シルクロードへ(中国)

Meisazan_tonko 先日、「敦煌・トルファンと西安 9日間」の旅より戻って参りました。この時期のシルクロード゙はまだ寒いから…と足が進まない方もいらっしゃるかもしれませんが、実は以外にも観光にはおすすめの時期です。砂漠の気候ですので朝や夜は10℃以下となる日もありますが、日中は日差しも強く上着を脱いで観光した日もありました。
そして何より、それぞれの観光地をじっくり、ゆったり観光できることが最大のポイントです!

特にこのツアーは世界遺産、莫高窟(敦煌)やトルファンの交河故城など、時間をかけてBakkokutsu_tonko_2 ゆっくり説明を聞きながら堪能したい美術作品や建築物の数々が充実しています。3月はシーズンオフにあたる為、かえって焦ることなく、時間を気にせずにほぼ貸しきり状態で存分に石窟を楽しむことができました。シルクロードに花開いた仏教世界の偉大さとその素晴らしい石窟をじっくり鑑賞し、玄奘三蔵法師の歩いた道を辿るのもまたひとつの楽しみです。 
 特にこのツアーの目玉、莫高窟では有料窟を2窟も含め壁画を見学。当時の習慣や風俗を表した壁画や仏教世界と信仰を描いた壁画が広がっています。薄暗い窟に入り懐中電灯で照らすと、そこには色彩豊かな極楽図、菩薩の数々、そして飛天が壁一面に現れます。天井と壁を見上げ、感動の声が漏れます。特に飛天図は時代によって特徴があり、表情や体系、色使いなどで全く異なります。唐時代の飛天はふっくらした体型をしているのに比べ、北魏代はすっきりした体つき。見る窟見る窟発見があり、午前中の見学は本当にあっという間に感じました。わくわくしながら次の窟、次の窟と見ているうちに、もう午後かと思うくらいです。観光客の少ない時期ということもあり、次のグループに追い立てられることなく、一窟一窟をじっくり見学した一日は充実感でいっぱいでした。
そして莫高窟以外でもベゼクリク千仏洞や楡林窟、西千仏洞などを見学し、時代に沿った風潮や習慣を壁画から感じました。写真に残せないのは残念ですが、自らの心にしっかり刻み込ませる感動を与えてくれる石窟ばかりです。
また今回のツアーではトルファン、西安の観光もあり、敦煌から列車に乗ってシルクロードの出発点・西安を訪れ兵馬俑博物館を観光しました。歴史都市西安は、城壁を残す風情溢れる場所。城壁の上で輪タクに乗り、石畳にゆられ西安の風を受けるのもまた趣がありました。
Daiganto_xian 9日間で中国シルクロードを往くのは駆け足ですが、何回かに分けて訪れ、是非シルクロードを完走していただきたいと思います。もうすぐ西域のウルムチやカシュガルではバザールに甘いハミ瓜、杏、スイカ、なつめ、ざくろ…等が所狭しと並べられる時期です。新疆の果物は信じられないくらい甘く、一度食べたらその味は忘れられません!砂漠で実った甘い果実と2000年以上の歴史をもつシルクロードを満喫する季節がもうすぐやってきます。皆様是非シルクロードにおいでください。(奥谷)

シルクロードへの旅はこちら

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