2009年5月14日 (木)

復活祭 IN ルーマニア

先日、「正教の復活祭とルーマニア・ブルガリア物語17日間」より帰国致しました。
通常のルーマニア・ブルガリア物語は16日間ですが、正教の復活祭の為に1日長い日程となっています。
Photo 今年の復活祭(イースター)は4月19日(日)でした。イースターは移動祝祭日の為、毎年日にちが異なります。復活祭は、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目によみがえったことを記念する日です。私達のツアーでは復活祭と共に、ご希望の方は前夜祭へもご案内しています。深夜12時から始まる前夜祭。敬虔なる信者達が教会を訪れ、ミサが始まります。司教の祈りの言葉、聖歌が教会に響き渡ります。教会の外には中に入りきれない人が沢山。祈りが終わると、人々はロウソクを手にし、司教はそのロウソクに火を灯します。最初は一つの火から始まったものが次々と火が灯され、深夜のミサが聖なる光で満ち溢れます。私達も聖なる火を頂きました。
そして翌日は、復活祭本番。朝からは、一欠けらのパンと赤ワインを口にすることから始まります。そして「おはよう」の代わりに、「クリストス・アンビアータ(キリストが復活したね)」という言葉を交わすのです。マラムレシュ地方と言えば、可愛らしい民族衣装!この地方では日曜日のミサには民族衣装を着ることが習慣となっているので、復活祭でなくても民族衣装を着た人々に出会うことは出来ます。
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ですが、復活祭ならではのミサの光景があります。それはバスケット。教会の外にはたくさんのバスケットが置かれています。各々が家から食べ物を入れたバスケットを持ち寄り、礼拝後、司祭に聖水を振り掛けてもらったものを持ち帰るのです。 聖なる火、聖なる水、これは復活祭には欠かせないものです。

1年に1度の復活祭。ぜひ、皆さまも前夜祭・復活祭の雰囲気をお楽しみ下さい!(内野江奈)

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