2009年5月15日 (金)

地の果て?アルジェリアへ

0515djemira 先日、「ムザブの谷とアルジェリア周遊10日間」のツアーより帰国致しました。有名な歌「カスバの女」の中で“ここは地の果て、アルジェリア”と歌われている、あのアルジェリアです。地中海とサハラ砂漠に挟まれている北アフリカ、モロッコとチュニジア・リビアに挟まれた場所にあります。1954年~1962年の間に起こった独立戦争、そして1990年代の混乱の時代を乗り越え、国際社会への仲間入りを果たしたアルジェリアでは近年、外国人観光客の受け入れが始まったばかり。観光地化する前の、アルジェリアそのままの姿をご覧頂くには今がまさにチャンス!今回は、保存状態の良いローマ遺跡と、峡谷都市コンスタンティーヌの町、そしてイスラム教の教えを厳格に守り続けるムザブ族の人々をご紹介致します。

北アフリカのローマ遺跡と言えば、リビアでご覧頂ける「レプティス・マグナ」「サブラタ」が有名ですが、アルジェリアにもこれらに並ぶ美しい遺跡があります。国の北東部にある「ジェミラ」は、アラビア語で“美しい”を意味する言葉で、山々の連なる谷間に佇む遺跡です。五賢帝の一人であるネルヴァ帝の時代にローマ植民市となり、レプティスマグナ出身のセウェルス帝の時代に恩恵を受けたと言われています。その当時に建てられた「セウェルス帝の神殿」や、息子のカラカラ帝が建てた「凱旋門」などは原型を良くとどめており、当時の繁栄が偲ばれる建築物です。今回訪れた5月上旬は、遺跡中に色とりどりの野花が咲き、普段以上に美しい光景を目にすることが出来ました。標高約1000mの地にあるため、夏でも緑の残る遺跡をお楽しみ頂くことが出来るのでお勧めです。

0515constantine 続いてご紹介するのは、岩山に造られた町コンスタンティーヌです。ルメル川が削った後に残った岩山に町があるので、対岸への移動手段は橋。まさに自然の要塞都市と言ったところです。橋の種類も様々。石で頑丈に作られた橋、歩行者専用のつり橋、大型車が通れないつり橋など。峡谷にかかる橋と、岩山に広がる町並みのコラボレーションは、他ではなかなか見ることの出来ない光景ではないでしょうか。

0515mzab

そして最後は「ムザブ族」をご紹介します。イスラム教の少数派イバード派を受け継ぐムザブ族は、11世紀頃現在の地にやってきました。以後、イスラムの教えを厳格に守りながらひっそりと暮らしています。コミュニティ内での結束も非常に強く、「結婚はムザブ族同士で」「女性は一生谷から出ずに、家を守り、子を育てる」という伝統があります。また、特徴的なのは彼らの衣装。女性は「ハイク」と呼ばれる白い布で頭からすっぽりと全身を覆い、独身者は両目を、既婚者は片目だけを出して町を歩いています。一方男性は、「サムエル」と呼ばれる、股の部分が繋がっているゆったりとしたズボンをはいています。ムザブの谷では町の人々の写真をとってはいけない決まりになっているため、写真をお見せできないのが残念です。ぜひ、足をお運び頂き、皆様ご自身の目でご覧になってみて下さい。

「アルジェリアの夏は暑いのでは?」とお考えになるかもしれませんが、首都アルジェやコンスタンティーヌ、ジェミラ等の緯度は東京と同じくらいなので、思ったより暑くなりません。ムザブの谷へ行くと多少気温が上がりますが、カラカラに乾燥していますので真夏に東京にいるよりも過ごしやすいかもしれません。夏休みにも気軽にご参加頂ける様、8日間で見所をめぐるツアーを設定しており、また9月からは、南部のタッシリ・ナジェールへ足を運ぶツアーもございます。例年、10月・11月は大変好評を頂いておりますので、ぜひ、お早めにご検討下さい。(江間 菜穂子)

アルジェリアのツアーへはこちらから

|

ユーラシア旅行社の中近東・北アフリカ情報」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。