菜の花畑が広がる春のチェコ
今回は、5月12日スメタナの命日より開催されるプラハの春の音楽祭にも、参加しました。スメタナ・ホールがあります市民会館にて、私達日本人の間でも、とっても有名な「モルダウ」を含む、スメタナの「わが祖国」全6曲をプラハ・ラディオ・オーケストラによる演奏で楽しみました。この楽団は、現在チェコでもチェコ・フィルハーモニーに次ぐ人気のある楽団で、彼らによる演奏は、とても迫力があり、スメタナ・ホールで聞く「わが祖国」は、とても感慨深いもので、モルダウ川の雄大さ!と、モルダウ川とはチェコ人における民族意識の象徴!!でもあるものなんだな・・・・と音楽によって改めて実感し、音楽の素晴らしさをも体感することが出来ました。
今回のツアーのタイトルにもなっておりますチェスキー・クルムロフは正に南ボヘミアの宝石と呼ぶに相応しい町です!!旧市街の町並みは、大半がピンクやクリーム色などパステルカラーで彩られ、屋根はオレンジ色で統一され、とても可愛らしい雰囲気を持っており、とても小さな町で、気軽に町の散策をすることが出来ます。
今回は元修道院の寄宿舎として建設された、ホテル・ルゼに宿泊しました。歴史あるホテルの建物は外観も内部も趣があり、また旧市街内に位置している為、旧市街の観光にとても立地がよく、チェスキー・クルムロフの町を隈なく楽しむことが出来ました。このホテルの外観にも、イタリアよりもたらされたスグラフィット様式というだまし絵のような装飾方法が使用されており、また旧市街の建物の多くにも使用されていて、絵なのに立体的に見えるその手法が生み出す世界は、更にこの町を御伽話の国にいるかのうように私達を感じさせます。
チェスキー・クルムロフ以外にもチェスケー・ブディヨヴィツェ、テルチといった近郊の町にも足を運びました。これらの町もパステルカラーの建物が並び、とても可愛い町並みになっており、御伽話の世界にいるかのように、想像を働かせてくれます。また、フルボカ城というチェコで最も贅沢なお城と言われているお城も立ち寄りましたが、英国のウィンザー城を真似て、時の有力貴族によって改築されたお城は外観以上に、城内の装飾に圧巻!!14世紀から16世紀のチェコの有力貴族の勢いを目の当たりにすることが出来ます。スゴイの一言です!!(内部の撮影は禁止されている為、紹介することが出来ないのが残念でなりません)
そして、チェコの首都プラハですが、ボヘミア王国の王家が居住した都市であった為、プラハ城を始め様々な王家縁りの建物が勢揃いしており、百塔の町と呼ばれるのも納得いく程、数々の建物には塔が聳え立っており、厳かな雰囲気を作り出しています。ヴルタヴァ川(モルダウ川)沿いに作られたプラハの町並みを山岳鉄道、つまり、フニクラ(ケーブルカー)に乗って、ペトシーンの丘へ登り、頂上より展望した際、そのプラハの都市の大きさに感嘆し、またオレンジの屋根瓦と塔が立ち並ぶ美しい景観に思わず見とれてしまいました。
ベストシーズンに突入した中欧諸国の1つ、チェコ。既に世界中から沢山の観光客で賑わっています。可愛らしいボヘミアの町並み、チェコ貴族が築いた素晴らしいお城、そして王都プラハの姿を見に、是非!!ベストシーズンのこの時期に、足を運んでみませんか?
(深澤 亜紀)
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