2009年5月26日 (火)

バヌアツ 炎噴くヤスール火山

南太平洋に浮かぶ秘境、バヌアツより帰国しました。
天国のようなビーチに神秘的なブルーホール、絶品のヤシガニ料理とバヌアツの魅力を上げればきりがありませんが、今回の旅の最大の目的は、世界で最も火口に近づくことが出来る活火山として名高いヤスール火山。Bulehole
“流れ出る”のではなく“吹き上がる”溶岩を見られるというのは本当なのか!?期待が膨らみます。バヌアツは83の島々から成る島国です。目指すヤスール火山はバヌアツ共和国の島々の中で一番南から2番目にあるタンナ島にあります。首都ポートヴィラのあるエファテ島から飛行機で1時間、マリンブルーの海に面した緑の草原に着陸した飛行機を降りると、濃密な緑の香りが全身を取り巻きました。タンナ島は島の大部分が手付かずの密林に覆われ、草木で作った服を身につけ、昔ながらの生活を続ける人々も住む地です。空港を含め、コンクリートで出来た高層建築のようなものは一つもありません。のんびりとした島民の姿に心が和みます。胸を高鳴らせながら火山を目指しました。

ヤスール火山は空港のある島の北西部から車で3時間程離れた、島の南東部に位置します。装備を整え4WDトラックに分乗した私たちは密林のオフロードを火山めがけて走りました。2時間ほど走った先の峠の上に立ったとき、ついに山頂から噴煙を噴出すヤスール火山の遠景が前方に!いよいよ気分が高まってきます!さらに迫力を増すオフロードを進むと、密林に覆われた風景が一変し、あたり一面火山灰が降り積もった荒漠とした景色が目の前に開けました。ヤスール火山が吐き出し続ける灰はまだ柔らかく、車から降りた足がめり込みます。いまや目の前に迫ったヤスール火山を見上げると、暮れ行く空にもくもくと煙を吐き出し続けています。風上側にある登山口に向かう為、再び車に乗ろうとしたその時、「ズーン・・・!!」周りの空気を振るわせる地鳴りが轟き渡りました。一瞬何の音かわからず呆然とする私たち。初めて耳にするヤスールの噴火音でした。Yasur1
火口までの最後の道のりは自分の足で登ります。一歩一歩足を進めるほど爆発音は近くなり、そのあまりの迫力に音がする度に足が竦みます。火口を覗き込むポイントは2箇所あり、まずは西側の高いポイントを目指しました。火口を見下ろす鉢の縁に立つと、すごい勢いで噴出されるガスと煙が目の前に立ち上ります。そして悔しいことにガスがすごすぎて爆発音はすぐそばでするのに溶岩を目で見ることが出来ません。思い切って反対側のより火口に近いポイントに行ってみることにしました。昨日まではガスと煙が直撃して近づけなかったけれど、今日は風向きの微妙な加減でもしかしたら大丈夫かも、というガイドの言葉を頼りに東側のポイントに向かいます。と、その時、ジェット機のエンジン音のようなキーンとした高い音が一瞬響響いた直後「ドカーン」というものすごい、それこそ耳を劈くという表現がぴったりの爆発音と共にいきなり真っ赤な溶岩が目の前に吹き上がりました。あまりの迫力にびっくりしすぎてカメラのシャッターを切ることも出来ませんでした。Yasur2 東側のポイントは想像以上にコンディションがよく、風向きの加減で流れた噴煙の隙間に真っ赤な溶岩を見ることが出来ました。大地を震わす振動が続く中、10分から15分に1回のペースで大きな爆発があり、真っ赤な溶岩が火口の底から私たちの目線よりも高いところまで吹き上がります。気づけば陽はすっかり沈んでいました。零れ落ちそうなほどの星が瞬く夜空を背景にヤスールの溶岩が真紅に燃え上がる様子は、言葉を失うほどに美しい光景でした。ヤスール火山の周りには人口の光は何一つ無く、星空の下には真っ暗な大地が広がり、火山の爆発音だけが響き渡ります。吹き上がって来る地球のエネルギーがかもし出す大地の唸りに、言葉では表せない衝撃と感動を覚えました。(宮澤)

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コメント

秘境・ヴァヌアツの旅
ヤスール火山の目の前で見るマグマの噴出!凄い迫力でした。轟音と地響き! こんな光景は他では見られませんね。
まさに秘境の地ならでは・・
宮澤詩帆さん その節は大変お世話になりありがとうございました。無事にみんな揃って帰国できたことを喜び、感謝いたします。 これからも頑張ってよい添乗を続けてください。  吉岡 範明

投稿: 吉岡 範明 | 2009年6月 2日 (火) 16時56分

吉岡様、メッセージをありがとうございます。吉岡様のホームページも拝見いたしました!素晴らしい写真ですね!またご一緒できる日を心より楽しみにしています。(宮澤)

投稿: | 2009年6月 2日 (火) 18時29分

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