2009年6月
2009年6月30日 (火)
2009年6月29日 (月)
トルコ~魅惑の古民家、素顔の人々~
先日、「トルコ自然、歴史遺産と古都サフランボルを訪ねる旅 12日間」から帰国致しました。首都アンカラから始まり、奇岩の風景で有名なカッパドキアや、真っ白な石灰棚で足湯のできるパムッカレ、巨大な遺跡が広がるエフェソス、世界遺産であるイスタンブールの町並など、素晴らしい自然遺産、歴史遺産はいくつ見ても飽きることがありません。その中でも特に印象に残ったのは、ユーラシアの旅ならではの訪問先でもあるサフランボルや、トルコ観光に外せないカッパドキアでお邪魔した魅力的な古民家、そしてそこに暮らす人々の素顔です。
サフランボルに到着すると、まずは世界遺産になっている町中の小さな民家へお邪魔しました。シェヒルさんのお宅です。木造建の白壁にツタが絡み花が咲く玄関から入ってゆくと、土間のようなスペースがあります。かつてはここで家畜が飼われていたということですが今はちょっとした台所スペースとなっており、トルコチャイ用のポットが湯気を立てていました。ほの暗い階段を上がると、ギシギシと木の軋む音にこの家の歴史の深さがうかがえます。サフランボルの家は基本的に2~3階建て。1階部分はこのように土間や家畜のスペース、物置などに使われることが多く、居住部分は2階から上です。シェヒルさんに案内されて通されたのは20人ほどが座れる客間でした。中心を囲むようにしてソファーが置いてあり、真ん中のテーブルには綺麗にお花を生けた花瓶が。おもてなしの心を感じました。私たちは、そのソファーに腰をかけ、先ほど下で湯気を立てていたチャイを頂きながらシェヒルさんを囲みます。
2009年6月26日 (金)
2009年6月25日 (木)
2009年6月24日 (水)
2009年6月23日 (火)
新緑のまぶしいロシアへ
先日、ロシアの原風景、黄金の環と二大帝都9日間より帰国致しました。今回、モスクワでは小雨がぱらついたり、曇ったりというお天気でしたが、サンクト・ペテルブルグに入ってからは晴天に恵まれました。この時期のロシアは、まだ肌寒いと想像される方も多いと思いますが、陽が射すとポカポカ暖かく、また木々も黄緑色に輝く綺麗な、そしてすごしやすい季節です。この様な陽気の中、夏の宮殿の庭園を散歩したり、スズダリののどかな道を歩いたりととても気持ちがいい時間をお過ごし頂けます。スズダリのまわりでは、“まさにロシアの原風景とはこれだ”と言うような景色に出会う事が出来ます。野花が咲き草が青々と茂り、時間がゆっくりと流れ、心地よい風が吹く・・・スズダリとはそんな場所です。また、こういった原風景とは対照的な場所となるのが、モスクワやサンクト・ぺテルブルグといったロシアを代表する大都市です。正反対のロシアを一度にご覧頂くことが出来ます。
2009年6月22日 (月)
2009年6月19日 (金)
哀愁漂う街、サラエボ(ボスニア・ヘルツェコビナ)
先日スロヴェニア・クロアチア周遊とボスニア・ヘルツェゴビナの添乗から帰国しました。
初夏らしく、次第にジリジリと強くなり始めた明るい陽光とすがすがしい山々の新緑、紺碧のアドリア海から吹き抜けて来る爽やかな海風に季節を感じました。ちょうど今頃はさくらんぼと遠足のシーズン真っ最中。町々の青空市場で甘く熟したさくらんぼを摘み、至る所で可愛らしい子供たちと観光を共にします。行程中最北のスロヴェニアはまるでスイスのような山岳美とのんびりとした牧歌的な風景がある一方、巨大鍾乳洞内部をトロッコ列車で疾走するスリリングな体験をします。アドリア沿岸のクロアチアでは古代ローマ遺跡やビザンチン時代の荘厳なモザイク、洗濯物がはためく古都の佇まいに加え、世界遺産プリトビッツェ国立公園のハイキングなど、一日ごとにガラリと変わってゆく景色や町並みは決して飽きることはありません。
ここ数年、このスロヴェニア・クロアチアのツアーは好評ですが、実際に行ってみて改めて人気の秘密を実感しました。
2009年6月18日 (木)
2009年6月17日 (水)
遺跡好き必訪!古代遺跡の宝庫リビア
先日、「サハラのオアシス・ガダメスとリビア探訪12日間」より帰国しました。
古代遺跡の宝庫リビアならではの地中海沿岸に残る古代ローマ遺跡の数々を丁寧に巡り、さらに砂漠のオアシスまで足を延ばしてご案内するこのツアー。
なかでも、レプティス・マグナ、サブラタ、ガダメスは保存状態の良さだけでなく、その規模の大きさに驚かされます。
レプティス・マグナは首都トリポリから東へ約1時間半ほどバスを走らせたところにある古代ローマ時代の遺跡で1982年にユネスコの世界遺産に登録されています。
世界最大級のローマ遺跡との呼び声も高いこのレプティス・マグナではこの地出身のローマ皇帝セプティミウス・セウェルスの凱旋門に施された細かく芸術的なレリーフの美しさや、見るものを石に変えてしまうと云われたギリシア神話の魔物メデューサの顔が彫刻された回廊など見所も沢山!
千年以上も砂に埋もれていたため保存状態も素晴らしく、巨大な都市そのものの往時の姿が目に浮かぶようでした。
2009年6月16日 (火)
2009年6月15日 (月)
仙人住む峰々。水墨画の世界(中国)
「仙人住む峰々。水墨画の世界(中国)」
先日、「仙境物語~張家界・黄山・武夷山~」の旅より戻りました。雲海がたなびき、雲の隙間から陽の光が差し込む…そして、光の下に立ち聳える奇岩の数々が魅せる水墨画の世界。ほどよい霧と霞があれば、より仙人気分を味わうことができます。色はあえて使わず、墨の濃淡でその景色を語る水墨画の題材になる理由がそこにあります。張家界・黄山・武夷山と3つの山はどれも、古来より画人や文人墨客たちが愛した景色ですが、それぞれの魅力は、一度訪れ山を見れば明らかです。明の地理学者である徐霞客は、黄山を何度か訪れ、「五岳に登ると他の山など見る気にならないが、黄山に登れば五大山すら見る気にならない」と讃えました。また李白や杜甫、白居易らをはじめとする文人墨客たちも、この仙境で数々の詩を詠み、その美しさに筆を取らずにはいられなかったと言われています。画人たちは自然が生み出した幽玄世界をこよなく愛し、言葉では語れないその魅力を画や詩という表現方法で残しています。
2009年6月12日 (金)
名峰に心躍る旅(スイス)
先日、「ヨーロッパ三大名峰とスイスアルプスを楽しむ旅 10日間」の添乗より帰国致しました。
待ちに待ったスイスの季節がやってきました。スイスのツアーといったら名峰巡り!日本一の高さを誇る3,776mの富士山よりも高い4,000mを越える山々が目白押し。富士山級の山なんてゴロゴロあります。 それでもスイスは九州ほどの大きさしかありません。
青い空、白い山、緑の草原、澄みわたった空気。自然を存分に味わうにはここスイスでしょう!
そんな中でもスイスと言ったらマッターホルン。ベルナーオーバーランド地方のユングフラウ、アイガー、メンヒなどの美しい山々。またフランスにも足をのばし、ヨーロッパ最高峰のモンブラン…とお腹いっぱいになる程メジャー級の山を巡ります。
そんな山々を存分に味わう為にスイスは山岳鉄道やリフト、ゴンドラなどがとても発達しています。
中でもお勧めはやはりグリンデルワルド駅~乗換駅のクライネシャイデック駅~ユングフラウヨッホ駅までのヴェンゲルンアルプ鉄道とユングフラウ鉄道です。列車は目の前に美しい山々を臨みながら、山間部をゆっくりと登っていきます。上に行くにつれ眼下にはグリンデルワルドの小さな町が益々小さくなっていきます。乗客に景色を楽しんでもらえるよう大きな窓で作られているのも嬉しいです。
グリンデルワルドを出発し、乗換駅のクライネシャイデックでは真っ白な3山(アイガー、メンヒ、ユングフラウ)がお出迎えしてくれます。段々近づいていく姿に胸が高鳴ります。
クライネシャイデック駅を出発すると、まもなく列車はトンネルへ。私たちはアイガー、メンヒのお腹の中を突き進むのです。
ユングフラウヨッホ駅に到着し、早速スフィンクス展望台へ。外へ出ると白銀の世界が広がり、この日は晴天にも恵まれ眩しいほどです。展望台はユングフラウとメンヒに挟まれ、とても贅沢な気分です。澄みきったきれいな空気をこれでもかと体内に吸い込み、身も心も自然体。爽やか、かつ穏やかな気持ちにさせてくれました。
2009年6月11日 (木)
2009年6月10日 (水)
魅力あふれる国、モロッコへ
先日、モロッコ王国周遊の旅 10日間の添乗より戻って参りました。
この時期、モロッコでは至る所でジャカランダの花を見る事ができ、とても華やかな場所に変わります。
今回は10日間でカサブランカから始まり、迷路のようなフェズの街やサハラ砂漠のあるメルズーカ、映画のロケ地で有名なアイト・ベン・ハッドゥ、最後は列車でマラケシュからカサブランカへ戻るというモロッコを満喫できる旅です。
特に印象深かったのはやはりフェズの街。フェズ・エル・バリと呼ばれる地域は世界遺産にも登録され、街の中は迷路のように入り組んでいます。ガイドさんなしでは出口まで辿り着く事は難しいほどで、果物や野菜、ヤギや羊の肉、鍋や洋服、家具など本当にたくさんの物が売られていて、一日中いても飽きません。細い路地には人だけでなくロバも通ります。
そんなフェズの街の歴史を紐解くと、モロッコ最初の首都として栄え、イドリス1世の時代にフェズ川の右側に建設されたベルベル人の集落から始まり、イドリス2世の時代にフェズ川の左側にイドリス人の首都が造られ、街は驚くべき速さで発展していきます。これはフェズ川を挟んで両方の地区が競争し合うように重要な建物、主にモスクを建てていったことから端を発し、その結果、フェズの街自体が発展していったのです。
今回訪れたフェス・エル・バリと呼ばれる地域には、ブー・ジュルード門という美しい門があります。1913年に作られた、比較的新しい門ですが、表が青、裏が緑を基調とした造りになっており、どちらもイスラムの聖なる色を表していて、細かいモザイクが施されています。現在は一部修復中でしたが見事な造りでした。そんな門をくぐるとそこには活気に満ちた市場が広がっています。日本でいうなら年末の上野のアメ横のような賑わいで、人がすれ違うのがやっとの細い路地にたくさんの人で溢れています。
その中でも有名なのは“タンネリー”と呼ばれるなめし革染色職人街です。独特のにおいを放っているので、入り口でミントの葉っぱを渡され、これを嗅ぎながら、建物の上へ行き、その様子を見学します。皮はヤギや羊、牛、ラクダなどで、特にヤギとラクダの皮が良質とされています。皮から毛を取り、においを取り、乾かし、染色する。これを全て手作業で行います。なんとも大変な作業です。
こうして苦労して染めた革でバックやクッションカバーなどを作るので、この工程を見ると、つい欲しくなってしまいます。
2009年6月 9日 (火)
2009年6月 8日 (月)
2009年6月 5日 (金)
ブルガリアのバラ祭を体験!
先月末、五月の風薫るブルガリアを訪問してきました。ブルガリアといえば、ヨーグルト、琴欧洲関、そしてヨーロッパでも最も古い歴史を刻む国です。2004年カザンラクで発見された紀元前のトラキア王のマスクは680gもの黄金が使われており、一躍、世界を驚嘆させました。
そして何よりブルガリアが世界に誇るのはバラの産地としての顔。今回のツアーでは、貸切りの畑で「プライベート・バラ祭」を楽しみました。5月24日朝。前日心配された空はうって変わって突き抜けるような青空。昨日はカザンラク中心部のホテルに宿泊したので、今朝はゆったりと起きて出発。バラ畑が続く「バラ街道」をひた走ります。20分ほどしてバスを降りると、すでfにもうほのかにバラの香りが漂ってきます。畑では、村人たちが自慢の民族衣装で歌を口ずさみ朗らかにバラ摘みが行われていました。私たちの到着を見るや、駆け寄ってきて芳しいバラの首飾りをかけてくれます。そしてライ麦の大きな大きなパンとはちみつで歓迎してくれ、いよいよ畑の中へ。バラ摘みにはちょっとしたコツが必要。一人ひとり、村人がバスケットをもって手とり足とり教えてくれました。
2009年6月 4日 (木)
2009年6月 3日 (水)
2009年6月 2日 (火)
スター・ウォーズの世界へようこそ!(チュニジア)
先日「チュニジア物語 14日間」の添乗より帰国致しました。
チュニジアは日本よりも一足早く夏に近づいており、日中晴れれば30℃近くまで気温が上がりました。ただ、日本より湿気が少ないので、それくらい気温が上がっても程よく感じることができました。
さて、このツアーはチュニジアの中をもっとも長く、尚かつ最も多くの箇所を訪れますが、その中でも今回お勧めしたいのが、チュニジア南部の街タタウィンの周辺に点在する「クサール」と呼ばれる建築物です。
もともとチュニジアに住んでいた先住民はベルベル人と呼ばれる民族であり、彼らは遊牧民であったため、季節ごとに移動しながら生活をしていましたので、定住できるような家屋がありませんでしたが、食糧(穀物)を貯蔵する倉庫は必要でした。そこで、「ゴルファ」というひとつのカマボコ型の倉庫を造り、さらに同じものを横にどんどん造り、さらにそれらの上にも造っていきました。このようなゴルファの集合体こそ「砦」を意味するクサールなのです。
その中でもこのツアーでは「クサール・ハダダ」と「クサール・オウレッド・スルタン」に訪れます。どちらも同じような建物ですが、クサール・ハダダは2階建てでかつてはホテルとして営業していたこともあり(現在は数件お土産物屋が入っています)、クサール・オウレッド・スルタンはさらに高く3~4階建てとなっています。
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