ブルガリアのバラ祭を体験!
先月末、五月の風薫るブルガリアを訪問してきました。ブルガリアといえば、ヨーグルト、琴欧洲関、そしてヨーロッパでも最も古い歴史を刻む国です。2004年カザンラクで発見された紀元前のトラキア王のマスクは680gもの黄金が使われており、一躍、世界を驚嘆させました。
そして何よりブルガリアが世界に誇るのはバラの産地としての顔。今回のツアーでは、貸切りの畑で「プライベート・バラ祭」を楽しみました。5月24日朝。前日心配された空はうって変わって突き抜けるような青空。昨日はカザンラク中心部のホテルに宿泊したので、今朝はゆったりと起きて出発。バラ畑が続く「バラ街道」をひた走ります。20分ほどしてバスを降りると、すでfにもうほのかにバラの香りが漂ってきます。畑では、村人たちが自慢の民族衣装で歌を口ずさみ朗らかにバラ摘みが行われていました。私たちの到着を見るや、駆け寄ってきて芳しいバラの首飾りをかけてくれます。そしてライ麦の大きな大きなパンとはちみつで歓迎してくれ、いよいよ畑の中へ。バラ摘みにはちょっとしたコツが必要。一人ひとり、村人がバスケットをもって手とり足とり教えてくれました。
摘んだ花びらを今度は秤にかけ重さ比べ。ピンク色のカードは子どもたちが一つひとつ描いた絵がついていて心が温まります。最後はみんなで一緒になってアコーディオンやバグパイプの生演奏でダンスを。心が一つになった気がしました。別れ際は、お互い離れがたく何度も握手をしたり手を振ったり。そんな思い出と芳しいバラの花びらを摘んで一路バスは美しい大地をひた走ります。
今回の旅行中、ブルガリアは卒業式シーズン。若者たちは晴れがましくとびきりのオシャレで闊歩し、町はどこも活気に溢れていました。木々は緑濃く、さくらんぼがたわわに実ります。コウノトリが巣作りをし、きらめく夏へと向かう、そんな幸せいっぱいの「神様がくれた国」を旅することができました。
(石堂 佐和)
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コメント
本日、写真が届きました!すごく楽しそうな写真でしたね。


今回、このブルガリアのツアーに参加させて頂けてほんとうによかったです。最近行った東欧の中ではとっても好きな国になりました
リラの僧院やマダラの騎士も勿論よかったのですがなんといってもこのレポートの通り、プライベートバラ祭りが最高!!
お天気も最高だし、バラの花の香りはすばらしいし。かわいらしい子供たちや美しい女性は目の保養に。だけど、一緒にバラを摘んでくれたおばあさんがとても優しくて。言葉は通じないのだけれど、暖かさが伝わってきました。そっとローズオイル?ボトルを一つ握らせてくれて。何にも持って行かなかったことを後悔。別れるときには泣きそうでした。本当にいい思い出です。
今も持って帰ってきた花びらをお部屋に置いているんですよ。部屋に戻るたびいい香りがします。こんないい旅行をさせてくれたユーラシア旅行社さん、そして石堂さん、ダフィーナさんに感謝です。
勿論出会えた一人一人のブルガリアの方にも
またぜひぜひユーラシアさんで旅行したいと思っています。
また石堂さんともご一緒できればいいなぁ。
本当にありがとうございました。
投稿: TOMOMI | 2009年6月 4日 (木) 21時34分
TOMOMIさま、早速の書き込み、ありがとうございます!
、本場のヨーグルト、民族音楽
、琴欧洲のお父さんの大きな手、そしてなんといっても芳しいバラの香り(!!)…、と五感もフル活用。バスの中で、ダマスク・ローズの花びらを大切に乾燥させていらっしゃった姿が昨日のことのように思い出されます。
無事にご帰宅されたようで何よりです。
皆様のおかげで本当に心に残る楽しい旅になりました。
ダフィーナさん、バレンティンさんも素敵な方でしたね。
さらに天候にも恵まれ、さくらんぼやドーナツ
これからもどうぞ素敵なご旅行をお続け下さい。
ささやかでもお手伝いができれば幸いです。
投稿: 石堂 佐和 | 2009年6月 5日 (金) 12時31分