2009年6月30日 (火)

サンチャゴ巡礼路を歩こう!(北スペイン)

Pilgrimage_montegozo 先日「聖地サンティアゴへのラスト100kmを歩く」のツアーより帰国しました。

100kmも歩くの!?と多くの方(同僚含む)に驚かれるツアーですが、100kmを8日間かけていきますので、1日の歩行は12~20km、時間にすると5~6時間です。今回はお天気にも恵まれ道のコンディションも良好で、荷物を背負った巡礼に追い抜かれながら交わす「ブエン・カミーノ(直訳すると良い道。良い旅路を、くらいの意味で巡礼に使う挨拶)」も明るく元気に、参加者全員で100kmを歩ききることができました。

Pilgrimage_break 郷に入れば郷に従えといいますが、ツアー中は「スペイン時間」にのっとり、巡礼者と同じような生活スタイルで行動しました。スペイン時間は、昼は14時ごろからで、食後は16~17時頃までシエスタし、夕食は20時ころというものです。巡礼の場合、朝9時くらいまでには歩き始め、午前中の涼しい間に目的地まで歩き、昼食後は体を休めたり洗濯したり、宿を取った町をぶらぶらしたりします。朝夕の温度差が激しいスペインでは、このくらいの時間の使い方が馴染んでくると快適になります。ただ、2週間いてもなかなかなじめないのは、日の出が7時過ぎで日没が10時半過ぎということくらいでしょうか。スペインでも西の端に位置するサンチャゴを中心としたガリシア地方は、ロンドンより西に位置していますが、スペインがフランスと同じ時間を採用しているため、太陽の動きと時計に2時間ほどのずれを感じるのです。

Pilgrimage_flowers_2 道を歩いているとエニシダやフォックス・グローブなどの野花に癒され、すれ違う羊や牛にドキドキしたり。
なだらかな丘陵に広がる牧草地にぽつんと生える木の美しさ、丘の上の風車を追い越す楽しさなどに溢れています。
また、途中休憩のバルも楽しい時間。コーヒーやビール、さくらんぼなどの果物で体力を回復させながら、スペイン内外からやってきている巡礼に、日本のお菓子を勧めてみたり、「どこからきたのー?」と話しかけるのもいいものです。
私たちのツアーはとってもゆっくりペースで歩いていきますので、最初から最後まで一緒という人は見かけませんでしたが、終盤何人かの巡礼と顔見知りになり、サンチャゴの大聖堂でのミサでお互いを見つけては、よくがんばったねと手を振り合ったものです。

サンチャゴの巡礼路は、宗教的な意義を持って歩くのも良いところですが、とにかく歩くのがすきという方にもお勧めのコースです。伸びやかな牧歌的な景色、暖かな人々と出会う旅に出かけてみませんか。(山岸)

北スペインのツアーはこちらから

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コメント

山岸さ~ん
添乗見聞録、もう時期出るかしら?とチェックしていました。
スペイン巡礼の道では大変お世話になりました。色々な国の人々が沢山、サンチャゴを目指して歩いていることを知りました。私も念願のこの道を100キロだけですが歩くことが出来て幸せでした。又、いつかご一緒に旅が出来たら、嬉しくおもいます。 きゅうこ

投稿: きゅうこ | 2009年7月 3日 (金) 10時40分

きゅうこ様

ご無沙汰しています。なんだか、まだひと月経っていないのに、ずいぶん前のような気がします。
コメント有難うございます。

サンチャゴの旅は、いろいろな「出逢い」があり、私にとってもとても思い出深いものとなりました。
またこんな旅ができたらいいですね。いつかご一緒できますのを楽しみにしています。

投稿: 山岸 | 2009年7月 3日 (金) 20時32分

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