2009年6月29日 (月)

トルコ~魅惑の古民家、素顔の人々~

先日、「トルコ自然、歴史遺産と古都サフランボルを訪ねる旅 12日間」から帰国致しました。首都アンカラから始まり、奇岩の風景で有名なカッパドキアや、真っ白な石灰棚で足湯のできるパムッカレ、巨大な遺跡が広がるエフェソス、世界遺産であるイスタンブールの町並など、素晴らしい自然遺産、歴史遺産はいくつ見ても飽きることがありません。その中でも特に印象に残ったのは、ユーラシアの旅ならではの訪問先でもあるサフランボルや、トルコ観光に外せないカッパドキアでお邪魔した魅力的な古民家、そしてそこに暮らす人々の素顔です。 Ephesus

サフランボルに到着すると、まずは世界遺産になっている町中の小さな民家へお邪魔しました。シェヒルさんのお宅です。木造建の白壁にツタが絡み花が咲く玄関から入ってゆくと、土間のようなスペースがあります。かつてはここで家畜が飼われていたということですが今はちょっとした台所スペースとなっており、トルコチャイ用のポットが湯気を立てていました。ほの暗い階段を上がると、ギシギシと木の軋む音にこの家の歴史の深さがうかがえます。サフランボルの家は基本的に2~3階建て。1階部分はこのように土間や家畜のスペース、物置などに使われることが多く、居住部分は2階から上です。シェヒルさんに案内されて通されたのは20人ほどが座れる客間でした。中心を囲むようにしてソファーが置いてあり、真ん中のテーブルには綺麗にお花を生けた花瓶が。おもてなしの心を感じました。私たちは、そのソファーに腰をかけ、先ほど下で湯気を立てていたチャイを頂きながらシェヒルさんを囲みます。

トルコ人は本当によくチャイを飲みます。旅をしていても、買物をしていてレジを待っているときも、よく「チャイはいかがかい?」と声がかかります。見知らぬ日本人にだって、とってもフレンドリーなのです。トルコ流に角砂糖を4つほど入れて、あま~くなったチャイを飲みながら団欒すれば、角砂糖の溶ける間にちょっぴり緊張していた私たちの心も解けてゆきます。 Kapadokya_zelve
部屋の中は小ぎれいに整理されており、至る所に家族の写真がかけられていました。イスタンブールに働きに出ている娘さんのことを時々思い出すそうです。部屋のなかで一際目をひくものは、美しい色調の絨毯です。トルコはヘレケなどの絨毯で有名ですが、一般家庭でも嫁入りのときに自分の手で織った絨毯を持ってゆくそうです。また、絨毯は使い込んで古くなるほど価値が高くなるということで、ひいおばあちゃんの造った100年ものの絨毯がまだ大切に使われていたりするのです。イスタンブールなどの都会では今は自分の手織り絨毯を持っていくということはあまり無いそうですが、絨毯を嫁入り道具にするという習慣は今でも残っています。シェヒルさんのお宅にあった絨毯は正真正銘手織りのもの。その美しい色調と独特の模様は、世界にたった一つだけの素敵なものでした。 Konya_mevlana_museum

カッパドキアでは、珍しい洞窟スタイルの民家にお邪魔しました。国が管理している世界遺産の洞窟の中に住んでいるので勝手に家を改造してはいけません。つまり、かつてキリスト教の隠修者たちが隠れ住んだ時とほぼ変らぬままの姿の洞窟に暮らしているのです。もちろん、電気や水道は引かれているので、現代的な生活をするのに苦労はしませんが。内部は意外に快適で、やはり床には素敵な手作り絨毯が敷き詰められていました。ここでもチャイを頂きながら団欒をしていると、部屋の奥から可愛らしい坊やが現れました。
見知らぬ外国人がこんなに沢山並んでいるのにまるで臆することもなく私たちに近寄ってきます。お客様の一人が、持ってきていた折り紙のコマをプレゼントすると坊やは大喜び。家のご主人夫婦も笑顔で喜んでくれました。

日本語ガイドが通訳をしてくれますが、私たちはほとんど通訳なしで仲良くなれた気がします。何より、温かいもてなしの心と人懐こい笑顔、互いを分かり合おうとする姿勢があれば、言葉なんて二の次なのです。日本から遠く離れたトルコの民家で、人懐こくて素朴な現地の人々に触れコミュニケーションの根本をみたひと時でした。日露戦争で東洋の小国が宿敵ロシアを倒したからなのか、トルコ人は日本人に対してとても友好的です。トルコに行かれた際には、ぜひ現地の人々との交流も楽しんでみて下さい。(川人)

トルコ、サフランボルを訪れる旅はこちらから

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