2009年6月 9日 (火)

陸地を走る船に乗船(運河クルーズ・ポーランド)

Wellow_flower 先日、ポーランド一周の旅13日間のツアーより帰国しました。季節は春、菜の花畑が行く先々で私達の目を楽しませてくれました。
ポーランドには世界でも珍しい「船が陸地を走る」運河があります。北部の町エルブロンクとオストルーダまでを結ぶ全長約82メートルのエルブロンク運河は、19世紀に作られました。もともと周辺で産出する物資を運ぶために造られた運河で、約10キロメートルの間の水位差が100メートル近くあります。その水位差を解消するために他の多くの運河では丘を削り、2つの水位を調整する水門を設け、水門に挟まれた区間で水位を調整します。しかし、ここでは違う方法が取られました。

Boat_trip まず、船は水の中で台車に載せられます。水面下にはレールが敷かれていて、その軌道は丘と次ぎの水路へと続いています。その軌道を利用し舟を乗せた台車が丘を越えます。その動力ですが、水力で賄われています。水が運河から脇に設置された水車に送られ、水車の力で歯車が動き、台車を動かす動力になっているのです。運河の脇から丘を越える船を見ても、船に乗って実際に丘を越えるのも楽しい経験。特に私達が訪れた時期は、船の上からもたくさんの菜の花の黄色いじゅうたんを見ることができました。
百聞は一見に如かず。是非、珍しい運河クルーズを体験してみてください。来年は、ポーランドの誇る作曲家ショパンの生誕200周年を迎えます。一足先にポーランドへ行ってみてはいかがでしょう。
(大久保令子)
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