ブルガリアでプライベート・バラ祭
私たちのツアーがプライベート・バラ祭の会場として訪れたのは、カザンラク郊外にあるチェルガノヴォという村。まずはバラ畑へと向かいました。バラ畑に到着すると、民族衣装に身を包んだ老若男女の村人が歓迎の印である大きなパンとはちみつ、塩を持ち、バラの花輪を一人一人の首に掛けてくれ、私たちを出迎えてくれました。私たちはパンをちぎってはちみつか塩を付けて頂きます。その後はエプロンを付けてもらい、村人に手を引かれて畑へと入っていきました。
バラというと割と一輪一輪が大きめの花を思い浮かべるかもしれませんが、バラの谷で栽培されているダマスクローズは小ぶりのかわいらしい花で、まさに可憐という言葉がぴったりなバラです。村の人に教わりながら、一緒にバラを摘んでいったのですが、花のすぐ下あたりをポキッと折ると、意外にも簡単に摘むことができました。エプロンのポケットがいっぱいになったら、バラの花の重さを量り、袋にバラの花をお土産用に入れてもらいました。
その後は、村の公民館に移動し、バラのジャムやロクムというお菓子、ヨーグルトを試食したり、バラのリキュールやブランデーを試飲したりしながら、村人が披露してくれた歌や踊りを楽しみました。
村の人たちとは言葉は通じなかったけれど、一緒にバラを摘んだり、踊ったり、写真を撮ったりして、過ごした時間は束の間でしたが、名残惜しくて別れるときはずっと手を振り続けてしまいました。そして、バスの中は全員が持ち帰ったバラの香りで満たされ、なんとも良い気分。ブルガリアのバラから抽出されたオイルは、有名なブランドの香水の原料になるくらいですから、香りは絶品なのです。
他の観光客に邪魔されずゆったりと、ブルガリアの人々との交流を楽しみたいなら、プライベート・バラ祭を是非お勧めします。バラが咲く時期は、新緑も美しく、赤いポピーなどの野の花もたくさん咲いていて、大変爽やかで過ごしやすいときです。来年の5月のご旅行にブルガリアはいかがでしょうか。
(武石 幸子)
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※2009年のバラ祭のツアーの募集は終了いたしました。2010年のバラ祭企画は09年12月上旬に発表予定です。お楽しみに!
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